店の扉を閉めれば、背後で鈴の音が鳴り、異界への道が静かに閉ざされる。手の中には、まだ温かい革の感触。街の喧騒に戻っても、私の肺の奥には錬金術の残り香が深く宿っている。この物語が真の黄金に変わる頃、私はまた、影の中に潜むあの不思議な扉を叩くだろう。自身の魂が完全に変質してしまうのを、心待ちにしながら。#書庫の錬金術