こんにちは読書記録です高校生のための批評入門梅田貞夫 編ちくま学芸文庫高校の国語の教科書に載っているような随筆などが51編も載っているボリューミーな本となっていますただの文章を読んで内容を理解するだけでなく、設問があり、それについて批評してみようという体裁となっています昭和時代の文章が多く、場合によってはそれより昔の古典も載っており、難解な文章も結構あります解説が分離しているのが、読みにくいと感じることがありますが、思考力のトレーニングはこうやるんだと勉強になりました戦争を経験した時代に生きた人間、文学者の人生哲学の深さも感じましたポスト・トゥルースなどという言葉が流行っている時代こそ、こういう本を読んでみる価値があると思いました右傾化する時代にあって国家のために馬車車のように働け全て自助でなんとかしろ、自己責任だ国家のお荷物は切り捨てる美しい日本は勤勉な人間のみによって構成されるという思想を持つ人間が総理大臣に選ばれることがほぼ確実になってしまいました富裕層とか公務員とか体制派についている人はまます豊かな生活が保障されている一方で底辺に生きている人は生存権すら保障されなくなる時代になってしまうかもしれません#読書 #読書感想文 #批評 #国語力 #暗黒時代へ