風まとう衣のすそにそっと咲きぬ春のひとひら夢はなお見えぬ岸辺へ目を閉じて空に渡せり声もなく光ももたずただ立てば道ぞひらける時の波揺れてほどける水の環(わ)に沈む名もなし信ずればこころに芽吹く華がある祈りしずかに常世照らせば#施頭歌 #ことばりうむの星