#映画 #GRAVITY映画部 #ゴジラVSコング #新たなる帝国 #キングコング 『ゴジラ×コング 新たなる帝国』鑑賞圧倒的なスケールと迫力で描く、怪獣王の対決と共闘。より多彩な表情を見せるようになったコングの“名演技”にも注目。怪獣達と人類が共存する中、コングの住まう地底世界に異変が起こり、モナークは奇妙なシグナルを受け取る。それはイーウィス族の生き残りジアの描く“落書き”と酷似していたモナークの研究者アイリーンは地底世界への探索を決行。そこで彼女たち一行は驚くべき真実と向き合うこととなる。前作は未視聴だがゴジラとコングが地上と地底に分かれることで争いを避けたことだけ把握して臨んだが、本作も十分に楽しめた。コングが想像以上に人間らしく描かれていて驚いた。歯を損傷して人間の獣医師に治療を受けたり、近い種族の子供に父性のような感情を発揮したり、ジェスチャーで郷土愛を告白したり。アメリカ人がいかにコングなるキャラクターを愛しているかが伝わってくる一方でモンスターとしての性格を堅持するゴジラの扱いにもリスペクトを感じた。原子炉を破壊してエネルギーを取り込むのは初期設定に忠実だし、熱線の威力は本作でも破格の扱いである。共通の敵を生み出すことでゴジラとコングの共闘という夢のドリーム・マッチを実現し、これからシリーズをどう展開させるのかは定かではないが、コングに仲間ができて、ひょっとして今後は家族も…?と思わせ、またその知能や思考が謎のままのゴジラについて掘り下げる可能性もあるのかも。人間キャストはストーリーを回す添え物で主役はあくまでコング。ゴジラやモスラと力を合わせ地下帝国に不和を齎す怪獣と対決する場面はシリーズファンなら嬉しい驚きをもって迎え入れただろう。ゴジラマイナスワンを見たばかりなので、日本人の描くゴジラを見た後は米国の描くゴジラが見たくなった結果、満足できた。脚本自体は説明不足だったりハリウッド的ご都合主義も見られるものの、細かい点は気にせず気楽に見るべき作品である。