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general
感覚遮断実験があります
被験者を防音装置のついた
小部屋に入れ
半透明の保護眼鏡をかける
腕に筒をはめて手袋をするなど
触覚刺激も極力少なくする
こうして
食事とトイレ以外はベッドに
横になっているというものだ
この実験では 8時間くらいは
我慢していた人もやがて
口笛を吹いたり
ひとり言をいい始めた
さらに幻覚や幻聴が起こった
人間はまったく刺激がないと
耐えられなくなり
自分でなんとか
刺激をつくろうとするのだ
かなりの高額報酬が約束されて
いたにも関わらず3日以上
耐えられる人はいなかった…
しかし
この反対だったらどうだろうか
刺激があふれ それらが
過剰になると 今度は私たちは
自分で感覚を遮断する
最初うるさいと思っても
しばらくすると音に麻痺してくる
臭いなと思っても
その場にいると鼻が慣れてしまう
とても便利なことだが その反面
私たちは刺激に麻痺しつつある
情報に流され 振り回されながら
毎日が過ぎてしまう
忙しい毎日をこなすことに
疲れを感じている人は多い
あなたも刺激が多過ぎて
満杯になっていないだろうか
自分の中での処理量を超えると
もうこれ以上 刺激はいらない
とばかりに壁をつくる
人間関係がイヤで閉じこもったり
仕事をする気がしなくなるのも
自分が処理できる量を
超えてしまったからであり
自然に自己防衛力が働いたのだ
必要以上の情報が入り過ぎて
突然すべてをシャットアウトして
閉じこもりたくなるだろう
だからこそ 自分から
刺激量を調整したり制限したり
何かの感覚遮断実験を
ときどき自分でやってみると
案外バランスがとれるものだ
感覚遮断するのに
最も効果的なのが情報遮断だ
理想的なのは静かな場所
スマホの通知設定を外して
すべてを無効にしてみよう
驚くほど内省できたり
集中力が戻ってくるのを感じる
時には情報遮断が必要だ
#斎藤茂太


general
記憶しているという
オーストラリアに住む女性
彼女は 自伝的超記憶(HSAM)と
診断され 生後12日目以降
ほぼ毎日の食事や天気などを
覚えているという
ハリーポッター全7巻の
すべての文章を一字一句違わず
正確に記憶しているなど
このような記憶力を持つ人は
世界で80人程いるといわれる
もちろん嫌な経験も忘れない
そのため 辛い追体験により
1日中 気分が沈むこともあり
できるなら 嫌な記憶を忘れる
治療をしたいと願っている
人は忘れるようにできている
この"忘れる能力"は救いです… と
瀬戸内寂聴さんは言いました
我々は忘れることができるから
平穏に暮らすことができる
年を重ねると 人の名前などが
すぐに出てこなかったりする…
しかし それも年相応に
"必要な能力"なのかもしれない
#斎藤茂太
#瀬戸内寂聴
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