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ASHiTAKA
これはお気に入りのブックカバー。
畳のい草で出来ていて、これがなかなかいい手触り。畳縁のしおりも付いてます[照れる]
#ブックカバー #読書 #文庫本 #畳


すん
今日も文庫本を購入された方が、楽しそうにカバーを選んでいました。
こういうのも、本の楽しみ方のひとつですよね📖
私も気になっていた新刊を購入して、気分がぐっと上がりました✨
#文庫本 #読書


すん
多様性とは何か。
読み進めるうちに、自分がこれまでどれほど「わかったつもり」でいたのかを突きつけられました。
「理解している」「認めている」
そう口にしていた自分が、実はただの多数派の側に立ち、その立場から“認めてあげている”と思い込んでいたこと。
強烈なパンチをくらったような読後感でした。
本当の意味での「多様性」とは、大多数の許容や善意ではなく、
そもそも“理解されよう”とも“受け入れられよう”ともしていない少数派の存在とどう向き合うのか――という問いなのかもしれません。
「理解=優しさ」「受容=正しさ」ではない。
どこかで上下の構図を無意識に作ってしまう自分に気づかされ、
その外側にいる人々の苦しさに目を向けるきっかけとなりました。
読み終えたあと、世界の輪郭が少し変わって見える。
でもその「気づき」ですら、また誰かにとっては傲慢なのかもしれない。
そんな不確かさと一緒に、自分の立ち位置を見つめ直すことになる一冊でした。
#文庫本 #読書 #読了

うめごましお
牛乳石鹸文庫本カバー♪
石鹸の香り付きのしおり🔖付き
#文庫本 #カバー #牛乳石鹸



すん
「阪急電車」 有川浩さん
関西のローカル線・阪急今津線を舞台に描かれる、心温まる日常譚。
駅ごとに主役が変わり、それぞれの小さな物語が少しずつ繋がっていきます。
初々しくて赤面しそうな恋、現状を乗り越えて幸せを掴もうとする姿…。
どのエピソードも愛おしくて、登場人物たちの思いが静かに胸に響きます。
メインで利用している沿線ではない阪急電車ですが、読んでいるうちに「なんか分かる、阪急電車っぽいよね」と共感したくなる、そんな物語でした🚃
#文庫本 #読書 #読了


すん
首相暗殺の濡れ衣を着せられた青年が、突如「国家に追われる身」となる。
信じてくれる人はほとんどいない状況で、逃げても逃げても追っ手が現れる。街中を必死に駆け抜け、潜伏し、予想もしない人物に助けられながら、どうにか生き延びようとする。
その逃走劇はとにかくスリリング。ページをめくる手が止まらず、読んでいる自分まで追われているような感覚に陥ります。
でもただのサスペンスではなく、逃亡の途中で描かれる「人の温かさ」や「信じることの力」に胸を打たれました。
ラストは怒涛の伏線回収で最後は胸が熱くなりました。約680ページと長編小説ですが、
最後まで一気読み必至のエンタメ大作です。
#文庫本 #読書 #読了 #忘備録


すん
かわいらしい表紙とはウラハラに内容はディープで考えさせられる作品でした。
ニンゲンの怖い部分の描写で心がいたくなり、優しい部分の描写では涙し、感情に迫り来る小説です。途中辛くて読み止めようと思ったけど主人公たちを最期まで見届けるため読み切りました。
タイトルとなっている52ヘルツのくじらたちは後半につれて意味がわかります。
非常に良い作品に出会えました。
#文庫本 #読書 #読了


すん
古典部シリーズの1作目らしいのですが、正直まったく知らずに手に取りました。読んでみると、学園×謎解きの爽やかさにびっくり。
省エネ主義の折木奉太郎と、好奇心いっぱいの千反田える。えるの「わたし、気になります!」から始まる謎解きに、気づけばこちらも夢中になっていました。
ミステリーというよりは、日常にある小さな違和感を解いていく“青春×謎解き小説”。どこか身近に感じられる雰囲気が心地よいです。
そして最後に明かされる「氷菓」という言葉の意味。胸の奥がじんわりして、静かな余韻が残りました。
派手さはないのに、読後はしっかり印象に残る。アニメ化もされているそうなので、そちらもぜひ見てみたくなりました。
#文庫本 #読書 #読了

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すん
登場人物が皆、本当に素敵な人ばかり。
まさにポプラ文庫らしい、
優しさに満ちた作品だと心から感じました。
洋菓子店「スイート・ホーム」を舞台に、家族それぞれが主人公となり、それぞれの視点で物語が紡がれる短編連作集です。
読み進めながら、まるで美味しいスイーツを堪能しているかのような、甘く温かい気持ちに包まれます。
理想的すぎるという考えもあるかもしれませんが、街を愛し、仕事を愛し、家族を愛し、幸せが溢れるこの物語には、やはり憧れずにはいられません。
優しく、穏やかで、心をそっと包み込んでくれるような一冊でした。
#読書 #読了 #文庫本


すん
第二次世界大戦後、シベリアの強制収容所 ― 通称「ラーゲリ」へと抑留された日本兵捕虜たちの実話に基づく作品です。
極限状況下における過酷で非人道的な生活描写は、戦争を知らない世代にとって想像を超えるものであり、歴史の現実を確かに突き付けられます。
中心となる山本幡男さんの生き方は、まさに人間の尊厳そのもの。捕虜となっても失わない誇りと矜持。どんな状況でも「生きること」をあきらめず、仲間を励まし続ける強さ、そして必ずダモイ(帰国)できると信じる心。
絶望だらけの中でも希望を見失わない姿に、
どれほど勇気づけられたことでしょう。
戦争が奪うものの大きさと残酷さを改めて痛感させられました。
今、平和に生きられること。
家族や友人と日常を分かち合えること。
その何気ない幸せが、どれほどの尊さを持つのか。読み終えて静かに胸に問いかけてくる作品です。
終盤に記された遺書には、深い愛情と無念が込められており、強い余韻を残します。
#読書 #読了 #文庫本

Soranji

すん
直木賞・山本周五郎賞のW受賞作。
木挽町で菊之助があだ討ちを果たしてから二年。その真相を確かめるため、菊之助の縁者である武士が、当時の目撃者たちへ話を聞いて回ります。
語られるあだ討ちの場面は同じはずなのに、
重ねられる 五人それぞれの過去(来し方) が、物語に陰影を与えていきます。
なかには「このエピソードは必要なのか?」と感じるほど重く、辛い話もありますが、
最後の真相にたどり着いたとき、すべてはこの結末に向けての必然だったのだと気づかされました。
江戸の暮らしや文化が細やかに描かれており、
時代小説としての読み応えはもちろん、真相に迫る過程は ミステリーの面白さも兼ね備えています。
言い回しや漢字の難しさに苦戦しつつも、
気づけば夢中でページをめくっていました。
きれいに収束する結末で、読後感もすっきりとした一冊です。
#読書 #読了 #文庫本


すん
物語は盲目の姫レイアの生い立ちを中心に進行し、中世的な世界観を想起させる導入となっています。しかし、読み進めるうちに時代背景と齟齬を生じる要素が散りばめられ、その違和感が作品全体に張られた大きな伏線として機能しています。
レイアの成長を丹念に追った第一章は分量が多く、冗漫に感じる可能性もありますが、後半で明かされる真相と構図の転換は、その長さを必要な積み重ねとして位置づけてくれます。
音楽や芸術に関する描写が随所に織り込まれており、それらへの関心を持つ読者にとっては一層の深みを与えるでしょう。
結末の受け止め方は読者によって大きく分かれるはずですが、周到な仕掛けと構成によって「欺かれる読書体験」を求める方には十分応える作品です。
#読書 #文庫本 #読了


すん
クラスメイトが余命一年と宣告されていることを、ひょんなことから知ってしまう主人公。明るくクラスの中心にいる彼女と、誰とも深く関わらず一人で過ごすことを選んできた主人公。まったく違う方向を見て生きている彼に、彼女はむしろ興味を抱き、病気の事実を共有します。そこには、彼だからこそ見える景色があると信じた気持ちがあったのかもしれません。
人との関わりを避けてきた主人公と、関わりの中で生きてきた彼女。価値観の異なる二人が少しずつ距離を縮めながら、一緒に過ごす時間の中で、互いに影響し合い、変わっていく姿が丁寧に描かれています。
生きることの尊さ、人は変われるという強さ、そして誰かと心が触れ合うことの大切さ。「生きるということは、誰かと心を通わせること。」という言葉が、静かに胸に残ります。
今読むからこその気づきもありますが、もし若い頃に出会っていたら、さらに深く突き刺さっていたのかもしれません。ぜひ若い世代にも手に取ってほしい、真っ直ぐで切なく、心を揺さぶる一冊でした。
#読書 #文庫本 #読了


すん
「阪急電車」に続く2作目の読了です。
聴覚障害をもつ女性と、健聴者の男性。
立場も見えている景色も違う2人の恋愛が、
丁寧に、時に痛いほど率直に描かれています。
物語は両者の視点で進み、互いの思い違いやすれ違いがリアルに伝わってきます。ただ、読み進めるうちに “自分はどこまで理解できているつもりになっていただけだったんだろう?” と気づかされる瞬間が何度もありました。
知っているつもりと、理解できていることは全然違う。そのことを静かに突きつけられます。
恋愛小説としてはもちろん、誰かと向き合うことの難しさや、見えない痛みへの想像力をそっと教えてくれる物語でもあります。ちょっとめんどくさい(褒め言葉)2人のやり取りも含めて、非常に読み応えがありました。
※余談ですが、劇中のメールやチャットで男性がガッツリ関西弁なのに、文字で読む関西弁が苦手な私は少しザワザワしました[冷や汗]
誤解なきように言っておきますが、関西弁が嫌いではないですし私も生粋の関西人ですので話す時はしっかり関西弁です👍
#読書 #文庫本 #読了


すん
蝶の標本作りに魅了された少年が、生物学者となり、「最も美しい瞬間」を閉じ込めたいという執着を、人間へと向けてしまう。手記形式で進む物語は、彼の理屈や価値観が静かに、しかし確実に狂気へと踏み外していく過程を追体験させます。
手記という形式で描かれる狂気は、生々しい暴力ではなく、理性的だからこそ怖い。
親の期待に応えたい子どもの心、子を愛するがゆえの親の願い─その捻れと行き違いが積み重なった先に生まれる悲劇。湊かなえさんらしい“イヤミス”が、重くのしかかります。読後感の爽快さはありませんが、だからこそ胸に残る一作です。
なお公式サイトには、蝶をはじめ、物語に深く関わる“とある”画像も掲載されています。読書中に覗いてみると、作品の空気がより濃密に伝わるかもしれません。
12月に映像化が予定されているとのこと。原作の静かで強烈な不気味さが、どのように表現されるのか注目したい作品です。
#読書 #文庫本 #読了


すん
盲目的な恋編と盲目的な友情編の二部構成で、同じ出来事を別々の語り手が描くことで、物語の印象が大きく変化していく作品です。登場人物たちの行動や言葉の受け取り方が、語り手の主観によってこんなにも違って見えるのかと驚かされます。
物語の中心にあるのは、人への依存。そしてその依存が、執念深い狂気にも似た感情へと静かに変質していく過程です。共依存でありながら、どこかに計算や打算が混じっているようにも思えてしまう。その矛盾や歪みも含めて、人間という生き物の複雑さが浮き彫りになります。
恋愛小説でも友情小説でもありながら、そのどちらにも収まらない重たい感情が全編に漂い、読み手を揺さぶります。さらにミステリー要素もきちんと織り込まれているため、心理描写の濃さと物語の緊張感が最後まで途切れません。
内容はかなりヘビーですが、その分、読み応えは十分。語り手が変わるだけで物語の輪郭が塗り替えられていく体験は、この作品ならではの魅力です。読後にじわじわと余韻が押し寄せる、力のある一冊でした。
#読書 #文庫本 #読了

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