「いただきます」と独りごち、私は一口ごとに不快を噛み締める。喉を通り、胃に落ちるたびに、自己の輪郭が濁っていく。どれほど贅を尽くし、完璧な工程で煮詰めようとも、私はこの料理を心底から嫌悪する。空になった皿を乱暴に突き放し、私は灰色の溜息を吐いた。その煙は、窓の外の濁りきった夜空へと霧散していった。#摩天楼の晩餐