【桃太郎〜推し活とゆめかわの島〜全6章】①秋葉原、好きと出逢う町。┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈むかしむかし、秋葉原に、おじいさんとおばあさんが住んでいました。おじいさんはコンカフェで働き、おばあさんはメイド喫茶で働いていました。ある日、おばあさんの店に、全身ピンクのふしぎなお客さんが来ました。『オッフゥ…メイドかわよ...』ピンクのお客さんは、かわいいものが好きでした。でも、振る舞いはどこかぎこちなく、推し活の作法をよく知りませんでした。そのとき、店の奥から声がしました。常連客の犬山でした。「こいつァー、なってねーやッ。」犬山は、長年メイド喫茶に通い、推しとの距離、お金の使い方、礼儀と覚悟を知り尽くしたオタクでした。犬山は言いました。「かわいいだけで近づくなッ。金はァー、気持ちの代わりに出すもんだァ。推し活はァー、作法だッ。」犬山は、振る舞いの意味、応援の仕方、お金の重さを、一から教えました。ピンクのお客さんは、犬山から学び、自分で働き、自分で稼いだお金で、自分の推しに団子を渡すようになりました。けれど、その頃、街では混乱が起きていました。 #創作小説 #紫苑 #推し活とゆめかわの島