共感で繋がるSNS
人気
もちこ

もちこ

定期的にこういうどうでもいい寸劇みたいなのをやりたくなるんだけど、急にノッてきてくれる人がいるのでたすかる

(たまにです)
(いつもじゃありません)

#勝手に晒してしまった
#でもたぶん喜んでる
#怒られたら消します
#最終的な着地はコメント欄に貼っときます
GRAVITY14
GRAVITY43
そう𖤣𖥧𖥣。

そう𖤣𖥧𖥣。

タイトル:『ア○パンマンと裏切りのチーズ』
第一章:パンの香りのする檻

夕暮れの森。

静まり返った草むらの向こうから、ひとりの影が現れた。

バイキンマン。

かつて何度も戦ったはずの敵。

けれどこの日、彼の声にはあの頃の狂気がなかった。

それどころか——どこか、懐かしさすらあった。

「よぉ。バイ菌獣D-07。元気にしてたか?」

その響きに、チーズの内側で、
かすれた火花が散った。

「……チーズだ。ボクは、チーズだ!」

「そう呼ばれてるだけだろ?
でもオレたちと遊んでた頃は、そうじゃなかった」

その穏やかすぎる声が、何より恐ろしかった。

「忘れたか? オレの作戦に付き合って、敵地に潜り込んだこと。
最後の命令はこうだったろ——
『寝たふりして、ア○パンマンの仲間になれ』」

「やめろ……!」


チーズは耳を塞ぎ、森を駆け出した。

だが、逃げても逃げても、言葉は胸の奥で反響し続ける。

パン工場に来たときのこと。

誰に拾われたのか。

なぜ、ここにいるのか。

——思い出せない。

そしてその「空白」は、あまりにも都合がよすぎた。

まるで最初から、すべてが“仕組まれていた”かのように。



帰り道、パン工場の煙突から立ちのぼる香ばしいにおいがなぜか、焦げた鉄のにおいに似ていた。


アンパンマンがパンを差し出す。

「チーズ、いつものだよ」


震える手でそれを受け取りながら、

チーズは胸の奥で呟いた。

——ここは、本当に“家”なんだろうか?

香るパンの匂いは、優しさであり、逃げられない檻の匂いだった。

#嘘予告 #そうの思考整理
#怒られたら消します
しろいほうの机の星しろいほうの机の星
GRAVITY3
GRAVITY21