去年から家でNetflixに加入したこともあり、ながらでちょいちょい動画を見るようになりました。少し古いですが、春頃動画で観た「4月は君の嘘」という高校生ピアニストが主人公のアニメはなかなか面白かったです。最初は「登場人物若すぎて眩しすぎるな」とか「さすがにアラフィフが観るには演出が幼稚かな」とか「主人公陰キャで受け身なのに積極的な女性からモテるとか都合良いよな、でも主人公ピアノの天才か…」等とやや斜に構えて観ていましたが、間もなく、どっぷりと引き込まれてしまい、途中からはときどき泣きそうになりながら観ていました。作品自体も良かったのですが、作品中の前半の大事な場面で使われているサン=サーンスの「序曲とロンド・カプリチオーソ」という曲はとても気に入って、繰り返し聴いています。相変わらずSpotifyは微妙な部分を切り取っていますが、とにかく全体的にエモーショナルです。基本的には哀愁の漂う曲ですが、明るい部分もあったり、しっとりした部分と激しい部分で抑揚が大きく、変化に富んでいて聴いていて飽きません。実際にバイオリンのコンクールでも採りあげられる曲のようで、私はバイオリン経験はありませんが、技巧の凄さは伝わってきます。音楽は一番の趣味であるものの、吸収するスピードがゆっくりなため、聴きたい曲が渋滞しまくっていて困るのですが、サン=サーンスはそのうちしっかり聴いてみたいです。余談ですが、他のバージョンもいくつか聴いてみたところ、この演奏に慣れ過ぎて、他の演奏は少し違和感を感じてしまいます。こういうのはクラシックあるあるなのでしょうね。#四月は君の嘘 #サンサーンス #序曲とロンドカプリチオーソ