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福を論じて最も重要なのは
植福である

たとえばリンゴの木を植え
適宜剪定をして木を
長持ちさせるのは"惜福"

そうして
豊かに実ったリンゴは
自分が味わうのはもちろん
他にも分けて楽しみます
これが"分福"です

さらにリンゴの種を撒き
幼木を育ててリンゴの木を
増やしていく

増やした木が果実を
実らせるころ
もう自分は味わえない
かもしれない

しかし子や孫 次の世代が
そのおいしさを堪能できる
これが"植福"です

植福とは福を
作り出すことなのです

#幸田露伴
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幸田露伴は人生における
"運"を大切に考えています

運というと 他に依存した
安易で卑俗な態度のように
思われがちですが

露伴の言う運は
そんなものではありません
その逆です

人生における成功者と失敗者を
観察し一つの法則を発見します
露伴は言います

"大きな成功を遂げた人は
失敗を人のせいにするのではなく
自分のせいにするという傾向が強い"

物事が上手くいかなかったり
失敗してしまった時
人のせいにすれば自分は楽です

あいつがこうしなかったから
上手くいかなかったのだ
あれがこうなっていなかったから
失敗したのだ

たしかに
物事をこのように捉えていれば
自分が傷つくことはありません
悪いのは他であり 自分ではない
のだから気楽なものです

だがこういう態度では
物事はそこで終わってしまって
そこから得たり学んだりするものは
何もありません

失敗や不運の因を
自分に引き寄せて捉える人は
辛い思いをするし苦しみもします

しかし同時に
"あれはこうすればよかった"という
反省の思慮を持つことにもなります
それが進歩であり
前進であり向上というものです

失敗や不運を自分に引き寄せて
考えることを続けた人間と
他のせいにして済ますことを
繰り返してきた人間とでは

かなりの確率で運のよさが
だんだん違ってくるのです

露伴はこのことを
運命を引き寄せる二本の紐に
譬えて述べています

一本はザラザラゴツゴツした
針金のような紐でそれを引くと
掌は切れ指は傷つき血が滲みます

それでも引き続けると
大きな運がやってきます

だが手触りが絹のように
心地いい紐を引っ張っていると
引き寄せられてくるのは
不運であるというわけです

幸運不運は気まぐれや
偶然のものではありません
自分のあり方で
引き寄せるものなのです

"失敗をしたら必ず自分のせい"

露伴の説くシンプルな言葉は
人生を後悔しないための
何よりの要訣です

#渡部昇一
#幸田露伴
#致知
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"幸運は七度 人に訪れる"
という ことわざがあります

不運が続き 恵まれない
運と全く無縁の人など
いるはずがありません

問題は微かにでも巡ってきた
運を感じ取り 有り難く
受け止めることができるか…

運を感じ取り感謝する…
この心が惜福を心掛けることで
福を使いきらない工夫をする

惜福は自分に来た福をどう扱うか
言ってみれば自己一身の問題で
福に対処する消極的側面です

しかし これだけでは不十分
自分に来た福を他に及ぼしていく
積極性がなければならない
と露伴は述べます それが分福です

自分に来た福を自分で使い切らず
いくらかは他に分けていく
分福は特に人の上に立つ者にとって
不可欠の心掛けだと言えます

惜福と分福
この二つは同じように心掛け
どちらか一方に偏っては
自分に来た福をさらに膨らまし
永続させることはできない

#幸田露伴
#渡部昇一
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