2025年の104本目は「雪風 YUKIKAZE」60点映像の向こうに低予算の3文字が見え隠れする…太平洋戦争中に実在した駆逐艦『雪風』は戦場において海に投げ出された兵士たちを救い上げては、必ず帰還を果たす“幸運艦”とも呼ばれる。ミッドウェイやレイテ沖海戦といった数々の戦地を生き抜いた雪風をどのように見せてくれるのかと期待したのが大間違い…そこには予算という名の大きな壁が立ちはだかっていただのでした。基本的に人間ドラマが主軸とは言え、作品タイトルにもなっている『雪風』自身の全体がきちんと映し出されるのはホントに数少ないだいたいがどこかの寄りのショットばかり。戦闘が始まって対空戦闘用の機銃掃射は毎回同じアングル。海から兵士たちを引き上げるシーンもだいたい同じアングル。もっと引いた画で見せてくれてもいいのに…どうしてもっと予算をかけて艦を再現までは行かないけど、艦全体をちゃんと見せられるものにしなかったのか。この作品の主人公は竹野内豊でも玉木宏でもなく「駆逐艦 雪風」だろうに…終始物足りなさがついて回る残念な作品でした。#雪風 #山田敏久 #竹野内豊 #玉木宏 #奥平大兼