色紙を頼まれると好んで書いたのが"知好楽"であるこの出典は論語で これを知っているだけの者は愛好する者におよばない愛好する者は真に楽しむ者にはおよばない極めてシンプルな人生の心理である仕事でも人生でもそれを楽しむ境地に至って初めて真の妙味が出てくるということだろう物事に無我夢中 真剣に打ち込んでいるまさにその時に味わう楽しさが真楽なのである人生の醍醐味とはこの真楽を味わうことに他ならない松下幸之助氏の言葉がある 困難に直面すると 却って心が躍り 敢然と戦いを挑んで これを打破していく そんな人間でありたい一体となり困難を乗り越えるそこに言い尽くせない人生の深い楽しみがあるそういう楽しみを味わえる人になりたいものである#山下俊彦