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ふってぃ@📖´-
じゃあなんで旅に出るの?と、人にはよく訊かれるが、たぶん、あの旅がはじまったときの開放的な、目覚めのような瞬間が、慣れない幾多のことを遙かに上まわって魅力的だからだ。そしてその終わった旅のよさというのは、疲れが抜けきってからようやくじわじわとあらわれてくる。ときどき、旅から帰って半年後、「すばらしい旅だった」と思うこともある。旅のはじまりも遅いが、旅の終わりもまた、私はうんと遅いようである。-
《世界中で迷子になって》-角田光代-
(小学館文庫)
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ふってぃ@📖´-
「娘はどこへ行った?」と、おばあさんは、ふいに、立ちどまってふりむきました。あとからついてきた少女は、いつのまにか、どこへすがたを消したものか、足音もなく見えなくなってしまいました。
「みんなおやすみ、どれ私もねよう。」と、おばあさんはいって、家の中へはいって行きました。
ほんとうに、いい月夜でした。-
《月夜とめがね》小川未明(青空文庫)
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《海からきた卵》塚原健二郎(青空文庫)
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「どうも不思議だ。この男の顔は確かどこかで見たことがある」併しどう考えて見ても少しも思い出せなかった。「ひょっとしたら、この男と俺とは、ずっとずっと昔の、例えば、物心のつかぬ子供の時分の遊び友達ででもあったのではあるまいか」そんな風に思えば、そうとも考えられるのだった。
「いや、さぞかし面白いお話が伺えることでしょう。そういえば、今日は何だか昔を思い出す様な日和ひよりではありませんか」
斎藤氏は促す様に云った。-
《ニ癈人》-江戸川乱歩-(青空文庫)
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《桜の樹の下には》-梶井基次郎-(青空文庫)
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