大江健三郎が亡くなつた。御冥福を。『同時代ゲーム』『懐かしい年への手紙』が面白かつた(蓮實重彦の『小説から遠く離れて』を先に読んでおくと理解し易いかも知れない)。この2作品以外では、短編を幾つか読んだ。他の長編を何作品か読んでみたけれども、どれもつまらなくて途中で放棄したと思ふ。『同時代ゲーム』は話の展開がバラバラである構成のせいで、『懐かしい年への手紙』は衒学的な様のせいで、読み難い小説であると言はれてるやうだ。多分、僕も今読んだらつまんないと思ふのかも。実際、『同時代ゲーム』の文章は悪文だしね(笑)。さういへば、吉本隆明が『懐かしい年への手紙』を大いに非難してゐたつけ。大江健三郎は偉さうにしてゐて文学者としての重要なものが欠けてゐるとか、『懐かしい年への手紙』を褒める批評家は駄目な批評家だとか、さういつたことを言つてゐた。もう言いたい放題さ😉#大江健三郎#同時代ゲーム#懐かしい年への手紙#小説から遠く離れて#吉本隆明