父の故郷は滋賀母は岩手2人は50年くらい前東京で出会って最初は中野で2人暮らしそのうち子どもを授かって東京のニュータウン地区に移り住んで同じように同じ世代で越してきた仲間と子育てをしたしばらくして父が建築士ということもあって戸建てを建てるぞと都外の別の開発途中のニュータウンに移り住み念願の自分で設計した家を建てたそれからあっという間に4人の子どもは巣立だって家を出て行ったそのなかのひとりわたしはなんだかんだと結局実家近くに戻ってきて父のそばにいるおしゃべり好きな父の、相手に週一回顔を出しては「昨日はどこそこに行ったよ」とか「この前、誰々とあってさ」とかいろいろ聞かせてくれるなかなか楽しそうにやってるたまにぼそっと「全然縁がなかった土地なのに気づいたら生まれた土地より長く住んでるよ」なんて話をしたりもある母が、亡くなって父は田舎に帰ることもほんの少し考えたみたいなんだけど今さら…と思うこともあったらしく都心からなんだかんだと便が程よくいいからと母がいなくても悠々自適に根づいている母の生前は家事なんて一切してこなかった父父と同居も何度も考えたけどわたしは父と似たところもあってぶつかってしまうことは目に見えていたから本当に難しいとなるまでとお互いにとって無理のないところで暮らしてみているもうすぐ父の一人暮らしも3年目になるわかったことは人と人ってそれぞれに絶妙にちょうどよい距離ってあるんだなってことそのラインをどちらかが超えると喧嘩になること笑(大した喧嘩ではないけど笑)それに父の世話を焼き過ぎないといろいろ父なりにあれやこれ自立してくんだよねサラリーマンとして何十年も働く戦士として四苦八苦やってきたんだもんね電子レンジの使い方ゆで卵の茹で方洗濯機の使い方大好きな蒸かし芋の作り方それくらい父に教えてって言われて教えたことはあとはそこから自分で工夫してやってる最近は何を食べたかノートに記録してるんだと見せてくれたわたしからもらった惣菜食べたとか野菜炒め食べたとか父の元気が本当にありがたい#実家の庭#生きること暮らすこと#家族との距離感