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みおこんぼ

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天沢夏月「拝啓、十年後の君へ。」読了。

最近見ていたものが重めに偏った気がしたので、とびきり爽やかでエモくて青春な話を読みたい!と思い、楽天koboでセール品を物色。
これは!と、思って購入しました[照れる]

小学校1年生の自分から高校2年生の自分に届くタイムカプセル…この時点でエモいですよね[ほっとする]
私、アンジェラ・アキさんの「手紙」が大好きなので、こういう話に弱いんですよ…過去の自分からの手紙に心動かされる、みたいなやつ。ちなみにアンジェラ・アキさんの「手紙」は、ベトナムで人気の日本の歌でした。日本語を習うときに、習う歌らしい。
あ、完全に脱線したな…[目が開いている]

天沢夏月さんは存じ上げなかったのですが、第19回電撃小説大賞選考委員奨励賞を受賞してデビューされた方のようです。電撃文庫ってあの、「キノの旅」や「狼と香辛料」を出版してるとこですからね、ライトノベルの傑作が多いはずなんです[大笑い]

期待して読み進めていくと、やはり全体的に軽くて読みやすい。イジメとか引きこもりとか、暗い話も沢山出てくるけれども、なんだか根底が明るい…過去の自分からの手紙という希望があるから、なんだかんだ良い感じに解決していくのよね!という安心感があって、非常に良かったです[照れる]

個人的にいいなと思った台詞は2つあって、1つ目は、「才能がなかったら、好きな事もやっちゃいけないんですか?」という台詞。
これはね、若者が陥りやすいんですよね「上位にならないとやる意味がない」みたいな価値観。大人になるとさ、下手だとしても好きならどんどん楽しんでいこうぜ♪みたいに割り切れちゃうけど。若者はさ、なんか絶対的指導者がいて、結果を出さないと意味ないとか、勝利することばかりを褒め称えられちゃうから、窮屈になっちゃうんだよね…。

2つ目は、「君がやろうとしたことを、君自身が笑ってやるなよ」という台詞。一生懸命やることを例え周りが笑っても、自分は自分のこと笑わずにやり続ける、これも大事。正に中島みゆきの「ファイト!」です[照れる]

ところどころにキュンとくる青春ドラマも混ざり、非常にテンポよく読めて、読後感も爽やかでした[ほっとする]

中高生にもオススメできる、爽やかでエモさのある一冊です。

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