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#楽しく分かる万葉集 10 / 額田王
「楽しく分かる万葉集」を読んで、歌の内容と感想を記しています。

【口語訳】※本とは異なる訳にしています
紫草の生える「紫野」や、立ち入りを禁じた御料地「標野」をあちこち歩いていると、野を見張る番人(野守)が、あなたが私に袖を振って合図しているのを見てしまうのではありませんか。


この歌の作者 額田王(ぬかたのおおきみ)は、飛鳥時代の有名な女性歌人の一人です。

彼女は大海人皇子(後の天武天皇)の妃であり、後に天智天皇に仕えたと伝えられています。

額田王は宮廷に仕える才色兼備の女性で、斉明天皇の時代から持統天皇の時代にかけて活躍し、多くの長歌や短歌を詠みました。


「袖を振る」は、古代では相手への恋情・合図を示す身振りで、「そんなに人目もはばからず、私に気持ちを見せていたら見とがめられてしまいますよ」という、ややからかいを含んだ口調だと解釈されています。


この歌に対して大海人皇子が「紫草のにほへる妹を憎くあらば…」と有名な返歌をし、二人の間の親密さや、天智・天武をめぐる複雑な恋愛・政治関係を象徴する一場面として後世に語られています。


この歌は、次回 紹介しようと思います。

#万葉集 #額田王 #大海人皇子
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