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やまなみ
光源氏がクズなのは、のび太がドラえもんの道具にすぐ頼ろうとするのとか、江戸川コナンの行く先々でやたら事件が起こったりするのと同じようなもんだと思う。ストーリーを展開させるための狂言回しというか。主眼はやっぱり光源氏というキャラそのものよりも、源氏が出会う女性たちや、すべての登場人物を含めた人間関係というか、物語全体の構成とかにあるんじゃないかな。
読んで最初にへーって思ったのは、紫が光源氏と新枕を交わしたときに、紫は普通に傷ついて泣いたりしてたところ。幼い紫ちゃんは源氏を保護者（親）みたいに思ってたのに、いきなり色気出されて男女の関係にされちゃったときに、信頼してたのに裏切られた！ってショックを受ける。ちゃんと傷つく。紫式部はそのシーンを物語に組み込んだ。そっか、古代のセレブ女性にとっても、それはふつうに受け入れ難い、ショックな出来事だったんだ。時代が違えば常識も違う。とはいえ、みんながその常識に納得しているとは限らないよなぁ。
この漫画でわかる事はきっと概要だけなんだろうけど、それでもじゅうぶん心かき乱されるおもしろさだし、得られる知識量もはんぱないし、絵も可愛いのに隅々までしっかり描き込まれていて美しい。小泉吉宏さん、すごい。
※写真の本がボロボロなのは、中学生の頃お風呂に持ち込んで読んでいたからです
読書の星
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クローバー🍀
少女 2022年6月24日(金)22:31読了
玉鬘 2022年6月25日(土)4:09読了
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