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風ささ
自分一人で背負う 夕日の重さ
足元に 感じるようになるときに
人は 長く伸びる影に
地上に 縫い込まれてゆくのだろうか
色あせた 夢の終りにも
変わらぬままに咲く 夕顔に
初めて気がついて
ほっと 一息をついて

風ささ
夢と現実とが
混沌と混じり合う幼さを
大人は笑顔で迎え
けれどその無邪気に
長くつきあうには
夢見る力を気絶させてしまった
何度も何度も
鈍器で殴り続けて
我に返れば退屈をはりつけた
疲れた顔を鏡に見るばかり

風ささ
青い風船を手に
あの子は空まで飛べると
思っていたのかもしれない
詰められた夢の身軽さに
風船もその気になって
けれど旅立てなかった
一日の終りは新しい夢の始まり
母の背中に揺られ
家路へと夕風に眠る
さるすべりの咲く道
ひっそりと咲く夕顔が
その後ろ姿を見守る
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