こんにちは。読書しました。日本列島はすごい水・森林・黄金を生んだ大地伊藤孝 著中公新書地学的、地理学的な観点から日本列島の成り立ちについて解説されている内容となっています。自然の恵みの豊かさも天災の恐ろしさもすごいのが日本列島なんだということがよく分かりました。日本では「山々の木は、伐採したあとすぐ植えれば、30年で元に戻る」と言われていますが、世界的に見れば決して当たり前のことではないそうです。日本列島では「降雨量の多さ、黄砂による地力の回復、土壌の若さ」などのおかげで、樹木の再生が早いそうです。また、「他の地域では多くの土地の森林を荒廃させる原因となった、草や若芽を食べてしまうヤギやヒツジがいなかったこと」も日本列島がはげ山にならなかった理由の一つだそうです。大陸の東、大洋の西の中緯度、大陸からの距離はさほど遠くなく、間氷期には大陸と列島の間を暖流が横切るという環境が豊富な天水をもたらしているということが第4章で解説されています。また、日本列島には火山が多いです。なぜ火山が多いのか。地下100kmにおいて、水がない状態では1500°Cくらいにならないと岩石は溶け始めないが、水があるとそれよりも500°Cも低い条件で岩石が溶け、マグマを作りはじめるそうです。日本列島はプレートの沈み込み帯であり、プレートの沈み込み帯というのは、プレートとともに水も沈み込むため、この水がマグマをつくる原料となり、日本列島は火山列島となっているそうです。第3章で解説されています。この火山の噴出物が土壌のもとになっているため、日本列島は土壌が若いのだそうです。お隣の朝鮮半島はなぜはげ山になってしまったのか。森林が回復する日本列島とは何が違うのか。その分かれ目は、地球科学的な変動帯に属しているか否かだそうです。朝鮮半島はすでに先カンブリア時代に安定化した大陸で、安定大陸では岩石が風化され土壌が形成されたあと、それはなかなか更新されません。日本列島は新しい変動帯で、火山噴火、断層運動、地すべりなどで、風化していない岩石が地表に現れ、その岩石の風化によって新たにミネラルが供給されることで、森林の回復を促すそうです。#読書 #読書感想文 #地学 #地理学 #日本列島