大学生2年の時、哲学のセンスが抜群の友人とそれぞれ古典語の授業をとった。友人は古典ギリシア語、私はラテン語。ある日、学内でその友人は私に会うなり、こう語った。「昨日の夜、古典ギリシア語の授業の予習をしててさ、ある一文を訳そうとしたら、一時間以上かかっちゃったよ〜」それを聞いて、私は勝手に「『万物の根源は水である』だとか『誰も同じ川に二度入ることはできない』などの深遠な文を訳す予習だったのかな?」と思った。一文訳すのに60分以上かかるんだから、かなり難解な文に違いない。その刹那、それを見越したかのように「訳してみたらなんのことはない、『医者は患者を治す』という当たり前の文だったよ〜」と言われてしまった。二人で笑ったことは言うまでもない。と同時に古典ギリシア語に戦慄せしめられた瞬間。#古典ギリシア語#ラテン語