疲れた声を出していたのでなるべく会話を盛り上げないようにそっけなく話し、「会いたい」と喉元まで出かかった声を飲み込んで...うん、これでよかったんだ。いい子ぶるつもりはないけれど、荷物にだけはなりたくありません。寂しいと訴えて電話口で涙のひとつも流せばかわいいのかも知れないけれど、彼には現地での仕事に集中して貰いたいし。恋は痩せ我慢。歯を食いしばって耐えるのも、愛のうちです。本当は素直に傍にいたいと甘え、寂しいと訴えればいいのかも知れないけれど、あと半年で34歳になるいい歳こいた大人にそれが似合うとも思えません。そんなわけで今夜も、ウィスキーとふたり。あざとい女にはなれないや、私。#口が裂けても言うものか