心には十の段階がありそれぞれの段階で人の考え方や行動が異なります心は最初 自分自身の利害や欲求に強く囚われていますが次第に他者のことを思いやる心が生まれ物事の真実を深く見つめる境地へと進んでいきます人と向き合うとき…特に言葉が中々通じない場合相手の心がどの段階にあるのかを理解することが大切ですすべての人が 同じ心の段階にあるわけではありませんある人はまだ 自己の利害に囚われた幼い段階にあり家族全体の調和を説いても受け入れられないことがありますこのようなとき 無理に自分の考えを押し通そうとすると反発を招き逆に対話が遠ざかってしまいますそこで求められるのは相手の心の段階に合った言葉で接することなのです心は凍った水が自然に溶けて流れるように少しずつ次の段階へと移っていきます無理に相手を変えようとするのではなく相手が受け入れられる範囲で穏やかに言葉をかけ理解の種を植えることが重要ですまた自分自身も十の段階のうちのいずれかの心にいることを自覚し相手を非難することなく心を平静に保つことが必要ですたとえば夫婦の対話において次の場面を考えてみてください夫が家事の分担を頑なに拒み仕事で疲れているからこれ以上は無理だと言う場合 その心は自己の負担に強く囚われた段階にありますこのとき家族のために協力すべきだと無理に説得すると反発を招きますね代わりにあなたの疲れはよく分かっているその疲れを少しでも軽くするために自分が家事を引き受けたいがどの部分なら負担が減るのか…と夫の利害に寄り添った言葉で接すその心が受け入れやすくなったら"お互いに負担を分かち合えば 家庭全体が穏やかになります"と少しずつ視野を広げる言葉を加えるこのように相手の心の段階を理解しその段階に相応しい言葉を選んで寄り添うことで 言葉が通じにくい相手との間にも徐々に理解が生まれていきます相手を変えようと焦らずに自然に次の段階へと進むのを待つ姿勢が 真の和を築く道となります心の段階を理解し適切な言葉で接することは人と人が分かり合い共に生きるための大切な心得なのです#空海#十住心論