こんばんは。読書しました。日本の先史時代旧石器・縄文・弥生・古墳時代を読み直す個人的な認識としては、3万7千年くらい前に日本列島で旧石器時代が始まり、土器が定着するようになって縄文時代となり、稲作が普及して弥生時代となり、前方後円墳がつくられるようになって古墳時代となったという漠然としたイメージを持っていましたが、学術的にはもっと複雑な話なのだなと感じました。縄文土器と弥生土器は、調理器具としての縄文土器と貯蔵具としての弥生土器の違いから、形や模様などが明らかに違うイメージがありますが、実際には縄文時代と弥生時代には長い移行期間があって、時代区分をどうするかはかなりの難問であるようです。稲作をやっていた証拠が、福岡では紀元前10世紀のものがみつかっていますが、小田原における稲作の証拠が見つかるのは紀元前3世紀のものです。縄文時代から弥生時代にかけては非常に長い移行期間があるようです。最古の土器は旧石器時代にあたる時代でみつかり、最古の稲作の証拠は縄文時代にあたる時代でみつかる。先史における時代というのはゆっくりゆっくりと移り変っていき、旧石器時代と縄文時代の境目、縄文時代と弥生時代の境目というのは、現代人がイメージするよりも曖昧なものであるのだなと感じました。#読書 #読書感想文 #先史時代 #遺跡 #考古学