それは小さなワンルームで始まったふたりの暮らし。彼はいつも白いワイシャツを着て、私がアイロンをかける時間だけは無言で寄り添っていた。ビールの泡が弾ける音と、時折こぼれる泪の音。静かな夜に、私たちは言葉よりも背中で会話をした。恋しさと、せつなさと、そして心強さを携えて、私は「私」ではなく「ふたり」で生きようとした。でも、それは夢のように儚いものだったのかもしれない。ーーーーーーーーーー茶斗 寺比茶 著『部屋とワイシャツと私と酒と泪と男と女と恋しさとせつなさと心強さと』〜冒頭より#ネタです #先ほどちょっと寝たです #NOWPLAYING