ただ死を待っているような星をみた。向こうがわから訪れるまで、紺碧をまとって大人しく座り込んでいる。その横で、太陽が死に向かって、あかく燃え続けるスピードは、とてもとても綺麗だった。息切れのない呼吸に、尊さを感じる寛容さはぼくにはなく、控えめな彗星もちゃんと終わりを追いかけているんだと、自ら消えゆくぼくの息苦しさをちゃんと愛してくれて、鼓動が止まる瞬間が、いちばん綺麗だと讃えるはずだ。#現代詩 #散文詩 #詩 #使い果たす夜とぼく