風に導かれるように歩いた道の先に小さな花屋がありました 何の予定もない一日 空白のページに花を一輪そっと添えるように選んだのはどこか夢を見ているような淡い色の花たち 名前も知らないその花が「おかえり」と言ってくれた気がして帰宅してガラスの器に水を注ぎ花を挿す それだけで部屋の空気が変わる 時の流れがやわらかくなっていくのがわかる窓から差し込む光が花の影を床に落とし その揺らめきに過ぎ去った季節の記憶が重なる今日という日は特別なことがなくても 心の奥でそっと灯る小さな物語の始まりかもしれない ただ、こうして在ることの尊さを今、花が教えてくれています#今日の1枚 #何の予定もない一日#小さな物語の始まり