中国戦国時代の斉の威王と魏の恵王の会話が次のように記されていて後にはそれが引用されています恵王が 自分の国には直径一寸ほどの宝玉十個という宝があると誇ったのに対し威王は自分の国には東西南北それぞれの国境や国内を守る家臣がいて 千里の先まで照らすようなすぐれた働きをしているそのような人材こそが自分の国の宝だと言ったそれを聞いて恵王は恥じ入って去った…お金や財宝は国の宝ではなく自分自身が置かれたその場所で精一杯努力し 明るく光り輝くことのできる人こそ何物にも代えがたい貴い国の宝なのです演劇の舞台も主役以外に脇役や裏方などたくさんの役者がそれぞれの担当をしっかり果たしてこそ観客が満足する舞台を上演することができますまた国も総理大臣だけで成り立っているのではありません国民一人ひとりが持ち場を守り仕事をしっかりとすることで国が成立しています会社における上司と部下家庭における親子の関係などそれぞれにおいて使命を自覚し自分の仕事や生活に励むことが人間としての基本です一人ひとりがそれぞれの持ち場で最善を尽くすことによってまず自分自身を照らしますそしてこれが自然に周囲の人々の心を打ち響いていくことで他の人々も照らしていきますそうしてお互いに良い影響を与え合いやがて社会全体が明るく照らされていきます"一隅を照らす"ということは各々の仕事や生活を通じて世のため人のためになるように努力実行することでお互いが助け導き合いあたたかい思いやりの心が自然と拡げられていくのです#伝教大師最澄#延暦寺