帰り道、私は自分に小さく拍手した。“いいよね”に勝ったからじゃない。勝った、という言い方がもう古い。私はただ、主語を回収したのだ。私の時間。私の家。私の予定。私の皿。主語が戻ると、世界が静かになる。湯気が減る。イルミネーションがただの光になる。そしてその静けさの中で、やっと聞こえる。——自分の声。#伏線はカラアゲ一個から#伏線はカラアゲ一個から・白線の引き直し