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ロゼ

ロゼ

【読後感】本のタイトルにノックアウトされる事がある。
手に取りそのタイトルから勝手に想像をする。
あえて前情報無しに読み始める。

この本はそんなタイトルで想像したモノを越えてきた。
そして読み進める内、読み終わるとより、ズシンとくる。

わかる。
そしてわかりすぎて苦しい。
どこにでもいて、どこにでもある。
すごく身近な世界。

それぞれが主人公でありながら無責任で他責で感傷的で
言い渡された無罪さえ心苦しくて
軽い言葉に舌打ちをしながら
本心なんて誰にも言わず言えずにいるのに
忘れられることが怖いのに見られたくなくて
かといって赦せないから赦されるとも思っていない

軽々しく誰かの心を推察しては見当を間違えて
聖人なんかいない、さらさら私は成れないと
自分の事さえ嘲笑するこの世の中は生きづらい?

私はそれでも誰かに必要とされたい
あなたじゃなきゃだめだと言われたい
ささやかだろうか
だから頑張れることもあるんじゃないのか
でもそれが生きる糧であり意味なのではないか

そう思う私は甘い
勝手に頑張って期待して疲れて悩んで折れて辞める
そんなことを繰り返している

私は、あなたは、だれかのどうでもいい人

そう簡単に思えないよ
だからこの本はズシンとくるんだ

#きみはだれかのどうでもいい人 
#伊藤朱里 
#読後感 
#読了 
GRAVITY
GRAVITY8
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