人間関係の悩みがもっと深いゾーンに入ると誰かを憎むという感情が芽生えてきますしかし相手を憎んで過ごす時間はもったいないとしか言いようがありません人生は一度きりであり時間は今この瞬間も刻々と過ぎています手のひらにすくった砂が少しずつこぼれ落ちていくように私たちに与えられた時間も失われているのですそう考えると誰かを憎んだ時の自分への言い方は次のようなものになるのではないでしょうか自分Aあいつのことは絶対に許せない自分Bそう考えているオレの顔を鏡で見てみなよ…あいつみたいに醜い顔になっているよ自分A だけど この気持ちを止められない自分B あいつのせいで醜くなるなんてさらに被害が増えるだけだよオレの人生がもったいないよ自分A これ以上 かき乱されるのはごめんだ憎んでも自分が損をするだけか自分Bあいつはどうせバチがあたるんだから放っておこうよ このように丁寧に 丁寧に対話してください心の奥に刻まれた感情はなかなか消せませんしかし対話を重ねることで徐々に小さくなっていくはずです心の傷は手術の傷跡に似ていますメスで刻まれた傷口は縫合することで徐々に皮膚同士がくっついてやがて一枚の皮膚に戻りますこの対話は手術でいうところの縫合のようなもの最初は人工的な処置ですが人間が本来持っている自然治癒力が働いて徐々に傷が目立たなくなります強い憎しみを抱えている場合自分対自分の対話でさえもジクジクとした痛みが伴うかもしれませんしかし結局はそれが傷口を癒す近道になるのです#小林弘幸#人生で一番役に立つ言い方