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人間関係の悩みが
もっと深いゾーンに入ると
誰かを憎むという感情が
芽生えてきます

しかし
相手を憎んで過ごす時間は
もったいないとしか
言いようがありません

人生は一度きりであり
時間は今この瞬間も
刻々と過ぎています

手のひらにすくった砂が
少しずつこぼれ落ちていくように
私たちに与えられた
時間も失われているのです

そう考えると誰かを
憎んだ時の自分への言い方は
次のようなものに
なるのではないでしょうか

自分A
あいつのことは絶対に許せない

自分B
そう考えているオレの顔を
鏡で見てみなよ…あいつみたいに
醜い顔になっているよ

自分A 
だけど この気持ちを止められない

自分B 
あいつのせいで醜くなるなんて
さらに被害が増えるだけだよ
オレの人生がもったいないよ

自分A 
これ以上 かき乱されるのはごめんだ
憎んでも自分が損をするだけか

自分B
あいつはどうせバチが
あたるんだから放っておこうよ

このように
丁寧に 丁寧に対話してください
心の奥に刻まれた感情は
なかなか消せません

しかし対話を重ねることで
徐々に小さくなっていくはずです

心の傷は手術の傷跡に似ています
メスで刻まれた傷口は
縫合することで徐々に
皮膚同士がくっついて
やがて一枚の皮膚に戻ります

この対話は手術でいうところの
縫合のようなもの

最初は人工的な処置ですが
人間が本来持っている
自然治癒力が働いて
徐々に傷が目立たなくなります

強い憎しみを抱えている場合
自分対自分の対話でさえも
ジクジクとした痛みが
伴うかもしれません

しかし結局はそれが
傷口を癒す近道になるのです

#小林弘幸
#人生で一番役に立つ言い方
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