こんばんは読書記録ですトリストラントとイザルテアイルハルト・フォン・オーベルク著石川栄作 訳講談社学術文庫著者のアイルハントはドイツ・オーベルク出身で12世紀後半に本作品を書き上げました大まかなあらすじとしてはトリストラントがアイルランドのモーロルトと闘うその時に負った傷を金髪の王女イザルトに治してもらうその後、トリストラントがマルケ王の花嫁としてイザルトを連れて帰る帰り道の船の上で二人は間違って愛の媚薬を飲んでしまうその結果、二人は恋に落ち、密会を繰り返したり、森へ逃げたり、最後は白い手のイザルトの嫉妬から出た虚偽の報告によって、トリストラントは息を引き取ってしまう物語の特徴宮廷騎士の理想化模範的な宮廷騎士になるために外国へ「武者修行」へ行くクルネヴァルに伴われてマルケ王の国へ行くトリストラントがモーロルトと闘うことを口にすると、クルネヴァルは最初はやめるように忠告するが、それは何事も慎重に行動すべきであることを戒めるためのものであるトリストラントの決意が揺るぎないのを見て取ると、クルネヴァルはマルケ王とともにトリストラントの勇敢な心意気を褒め称えている宮廷騎士には、まず謙虚の上、礼儀作法をわきまえた教養とともに、勇敢さを兼ね備えていることが必要不可欠であり、その両者が調和を保っているところに宮廷騎士の理想があるのであるマルケ王の王者の風格甥のトリストラントと妻のイザルテが度重なる密会を繰り返して、マルケ王を欺く白い手のイザルテの嫉妬心によって、トリストラントと金髪のイザルテが最後に亡くなってしまうのは、自業自得の面もあるそれでもそれは、愛の媚薬のせいであるとして、二人を赦したマルケ王の寛大な心は、この物語のラストを爽やかな雰囲気で締めくくらせてくれる「高い名声を求めて努力する人」という宮廷騎士の理想像がうたわれた作品となっています#読書 #読書感想文 #中世騎士物語 #トリスタンとイゾルデ #ヨーロッパ