こんにちは。読書しました。21Lessons21世紀の人類のための21の思考ユヴァル・ノア・ハラリ 著柴田裕之 訳河出文庫大作でしたが、現在社会を蝕む、あるいはこれから蝕んでいく様々な問題について考察されており、勉強になりました。p292~294の悲しいかな、21世紀には戦争が損な企てであり続けたとしても、平和の絶対的な保証にはならない。人間の愚かさは、けっして過小評価するべきではない。人間は個人のレベルでも集団のレベルでも、自滅的なことをやりがちだから。人間の愚かさは、歴史を動かすきわめて重要な要因なのだが、過小評価されがちだ。人間の愚かさの治療薬となりうるものの一つが謙虚さだろう。国家や宗教や文化の間の緊張は、誇大な感情によって悪化する。すなわち、私の国、私の宗教、私の文化は世界で最も重要だ、だから私の権益は他の誰の権益よりも、人類全体の権益よりも優先されるべきである、という思いだ。世界に占める真の位置について、国家や宗教や文化にもう少し現実的で控えめになってもらうには、どうしたらいいだろう?は印象に残りました。著者は21世紀の人類の敵は、核戦争、気候変動、技術的破壊の3つであると言っています。単純化していうと、人間は物語の中で生きているそうです。物語の単位は個人の人生から宗教や国家や人類全体や宇宙まで、通常我々は、その物語のなかで生きている自分を、その物語を通じてしか認識出来ないが、3つの人類の敵に立ち向かうためには、その物語を外から認識できるになることが重要だそうです。そのことによって世界の真実がみえてきて、本来、我々がなすべき事がなにかが分かってくるからです。#読書 #読書感想文 #21世紀 #世界の問題 #思考