陛下のお気持ちを察するようになりながらも美智子様には戸惑いがあった皇族でも華族でもない普通の令嬢が皇太子妃になるなど当時は異例中の異例更にいくらお互いに好意を抱いているとはいえ大任がついてまわりますそんな美智子様の不安に対し陛下は電話で何度もお話を重ねひとつひとつ不安を取り除いていかれました"ひとりの力として 考えてはいけない ふたりの力ですればと 考えてごらん"度重なる電話の間明仁上皇はただの一度もご自身の立場への不満を口にされなかったまた どんな時も皇太子としての義務が最優先であり 私事はそれに次ぐものであるとはっきり仰せでした普通なら少しくらい不満を口にしそうですがご自身の立場を理解しそれが最優先であると述べていたのです美智子様は婚約会見でこう述べています"とてもご誠実でご立派で 心からご信頼申し上げ ご尊敬申し上げてゆける方 だというところに 魅力を感じいたしました"#上皇后陛下