《ジュウの断片小説 in GRAVITY⑦!》ファーストシーズン、スーパー最終回!中編!題名:『え』「誕生日?」「うん。今日。」とあなた。「記念に絵を描かせて。」真顔。優しい顔。「いいよ。」私はポテチの袋を開ける。指で砕いて鳩の前に。鳩は一心不乱についばむ。不意にもう一羽鳩が現れ一緒にせわしく食べまくる。愛しい。あなたにもポテチを差し出す。落書き帳と鉛筆を握ったまま、あなたはくちびるでつまんで、なんとかかんとか食べる。私も食べる。そのローテーションを続ける。「描けた!」「見せて!」え?写実的な模写かと思ったら、、マンガ?イラスト?私、ポテチを指でつまんだ、ユニークな顔で描かれてる!鳩もすっとんきょうな顔をして、ポテチの横に描かれて、下手ウマって言うのかな、、でもとにかく、面白くて、愛らしくて、魅力的な絵になってる!!「俺ね、マンガ大好きなのよ!マンガ読んでても怒られないために、ちゃんと勉強して、いい成績を取ってたんだ!」「あ、あと、俺の専門、『彫金』だから!」『え?』ま、いいや。ステキな絵だし。「雨、小降りになって来たね。私、折り畳み傘持ってるから、一緒に入って行こうか?」「おっ、相合傘か!これも誕生日の思い出になるね~!」「あんまりくっつかないでね!お互い汗とかで肌がベトベトだしさ。」「くっつかないと、俺、濡れちゃうやん!なあ、鳩ポッポ、俺と一緒にどこか楽園を探しに行くか?」「楽園から帰って来た時は、私へのお土産たっぷりで凱旋してね。遺跡にあった老木とかさ!」「え~!運搬費が大変やん!世知辛いねえ。」~まだつづく~#後編かと思いきや中編!🤭#ジュウの断片小説⑦『え』😳#リクエストはサザンオールスターズの『Happy Birthday』で!#読んで下さった方気に入ってくれた方スーパーありがとうです!#GRAVITY小説部