#ランダム単語3個で短編※ほとんどAI今日もついてない一日だった。上司に叱られ、取引先には無理を言われ、電車は遅れて、駅を出ても気持ちは晴れなかった。家へ向かう道を、下を見たまま歩いていた。そのとき、カバンから「コトン」と音がした。覗くと赤いりんごがひとつ転がっている。なんでだろうと思って上を見上げると、そこにはりんごの木が枝を伸ばしていた。「ああ、重力のせいか」当たり前のことを口にして、少しだけ気が抜けた。さらにそのまま視線を上へ向けると、夜空が広がっていた。雲ひとつなく、星が数えきれないほど散りばめられている。思わず息を呑んだ。小さな光の粒が、冷たく澄んだ空気の中で静かに瞬いている。こんなに美しいものを、下を向いてばかりで見逃していたなんて。胸の奥にじんわりと温かいものが広がっていった。僕はカバンの中のりんごをそっと押さえながら思った。ニュートンではないけれど、僕も密かにりんごに感謝した