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general
売店で好きな作家の本と
クッキーをひと袋買って
ベンチに腰をおろした
夢中で本を読んでいると
気づけば横に座っている男が
二人の間にある菓子袋から
黙ってクッキーをつまんでいる
しかし彼女は騒ぎを起こすのも
面倒なので なにも言わず
クッキーをつまみながら
そのまま本を読んでいる
その男は呆れたことに
どんどん食い荒らしてくる
刻々と時間がたつにつれ
イライラは募っていく…
そして最後の一つ
男はニコニコ笑いながら
最後のクッキーを二つに割り
片方を彼女に差し出した
"なんて奴!この恥知らず
一言のお礼も言わないなんて!
こんなに腹が立ったのは
生まれて初めてだわ!
彼女の怒りをよそに
出発便のアナウンスが流れる
彼女はクッキー泥棒に
目もくれずその場を立ち去る
彼女は搭乗し座席に身を沈め
続きを読むため本を捜した…
そしてバッグに手を入れた時
彼女は驚いて息をのんだ
なんと
自分が買ったクッキーがある…
彼女はうちのめされて呻いた
"あれはあの人のクッキーだった
そして私に分けてくれていた…
謝ろうにも もう手遅れ
恥知らずの泥棒は 自分だった
勘違いや片寄った視点で
世界を捉えていると
取り返しのつかない後悔に
さいなまれる時があります
叶うなら この男性のように
生きたいものであります
今日は誰を笑顔にしましょうか
#メタ認知力
#名言

general
弁ずべく 訴うべく
喜ぶべく 愕くべきの際
その平らかなりきは
是れ多大の涵養
感情を表に出さないのが
立派なのではない
怨んだり 弁明したり
反論したり 驚いたときは
感情豊かに表現する
しかし その心の奥は
感情にとらわれていない
心を平らに接することが
心を修養した成果である
#呻吟語
#メタ認知力
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