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ろびのわーる

ろびのわーる

『ネバーエンディング・ストーリー』

1984年/西ドイツ/94分
ジャンル:ファンタジー/アドベンチャー
監督:ウォルフガング・ペーターゼン
原作:ミヒャエル・エンデ
キャスト:ノア・ハサウェイ/タミー・ストロナッハ/モーゼス・ガン/パトリシア・ヘイズ

【あらすじ】
少年バスチアンはイジメっ子に追われ、逃げ込んだ古本屋で一冊の本と出会う。そこに書かれていたのは、若き戦士アトレーユが竜のファルコンの助けを借り、世界を "無"による崩壊から救う物語だった……。

【見どころ】
① テーマ曲。
② ファルコンとの飛翔シーン。
③ クリーチャーの造形。
④ アトレーユの冒険。
⑤ 物語と現実の交錯。
⑥ グモルクの言葉。

【感想】
“ファンタジー映画と言えば?”という質問をすれば必ず出てくるのがこのタイトル。テーマソングが流れた瞬間に物語に引きずり込まれる。

クリーチャーの表情がすごい。特にファルコン。あの顔面はどうやって動かしてるんだろう。CGには無いリアルな質感と不気味さがめちゃくちゃ可愛い。

近景はリアルだけど遠景は殺伐とした感じ。スフィンクスのシーンなんて月面みたいな殺伐とした空間。虚無の正体もよくかわからない。でもそれがいい。

この作品は“想像力の重要性”をテーマにしているということ。作品自体が細部を描きこめば良いわけではないことを証明している。

ファミコン時代のドット絵も、想像力で補ったから楽しめたのだ。パッケージの挿絵とストーリーさえあれば、あとは脳内でどうにかなる。小説の世界がそうであるように。そこに音楽があれば世界観と感動に深みが出てくる。

これは今こそ観るべき作品だ。
グモルクの言葉がすべてを物語っている。「希望を持つことを諦めると世界が滅びる」それはアトレーユたちの住むファンタージェンだけでなくこの現実世界もそうだということ。

不満と不安が想像力を奪い悪意を募らせる…こんな希望のない我々の世界はいつ虚無に飲まれてもおかしくない。グモルクの言葉が予言のようでちょっと怖くなった。
そしてこの作品が3層構造でメタ要素があることもそれを裏付けている。ファンタージェンは現実世界なのかもしれない。

1つだけ気になったのは、アトレーユが虚無に吸い込まれそうになるシーンで、飛んできた岩がアトレーユに直撃していたこと。一瞬、逝ったかと思ったけど無事だったみたいで良かった。きっと岩のような発泡スチロールだったのだろう。

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とよ

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ついに「灰色の男たち」に対するモモの反撃が始まった!

物語は佳境に。現代人に「時間」の意味を問う傑作ファンタジー‼️

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次回、6月26日(木)の【#こじつけ読書会】からは、#山田正紀#時間SF#チョウたちの時間」を全3回に分けて取り上げます。

6月26日回は、その第1回で、「プロローグ」と「第一章 時は過ぎゆく」です。

その次の週、7月3日(木)は、事情により番組は【休み】です。

そして次々回の【こじつけ読書会】は「チョウたちの時間」の第2回で
本編の「第二章 時はとどまる」が課題です。

「チョウたちの時間」は角川文庫や徳間デュアル文庫などで読めます。

あらかじめ読むと、より【こじつけ読書会】を楽しめると思いますので、よろしくお願いします。

なお、#広瀬正 の時間SF長編である、「#マイナスゼロ」も予定していますので、こちらも、よろしくお願いします。

#童話 #民話 #おとぎ話 #ファンタジー #幻想 #幻想文学 #時間どろぼう #円形劇場
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Shin

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“小さなモモにできたこと、それはほかでもありません、あいての話を聞くことでした。なあんだ、そんなこと、とみなさんは言うでしょうね。話を聞くなんて、だれにだってできるじゃないかって。
でもそれはまちがいです。ほんとうに聞くことのできる人は、めったにいないものです。そしてこのてんでモモは、それこそほかにはれいのないすばらしい才能をもっていたのです。”

“人間はひとりひとりがそれぞれのじぶんの時間をもっている。そしてこの時間は、ほんとうにじぶんのものであるあいだだけ、生きた時間でいられるのだよ。”

“人間はじぶんの時間をどうするかは、じぶんできめなくてはならないからだよ。だから時間をぬすまれないように守ることだって、じぶんでやらなくてはいけない。”

“時間をケチケチすることで、ほんとうはぜんぜんべつのなにかをケチケチしているということには、だれひとり気がついていないようでした。自分たちの生活が日ごとにまずしくなり、日ごとに画一的になり、日ごとに冷たくなっていることを、だれひとりみとめようとはしませんでした。“


”光を見るためには目があり、音を聞くためには耳があるのとおなじに、人間には時間を感じとるために心というものがある。そして、もしその心が時間を感じとらないようなときには、その時間はないもおなじだ。“

”「もどりたくても、もうもどれない。ぼくはもうおしまいだ。おぼえているかい、〈ジジはいつまでもジジだ!〉、ぼくはそう言ってたね。でもジジはジジじゃなくなっちゃったんだ。モモ、ひとつだけきみに言っておくけどね、人生でいちばん危険なことは、かなえられるはずのない夢が、かなえらてしまうことなんだよ。ぼくにはもう夢がのこっていない。もうすっかりうんざりしちゃったんだ。」“

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ミカビッチ

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