『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』2016年/イギリス/111分ジャンル:音楽/コメディ/ヒューマンドラマ監督:スティーヴン・フリアーズキャスト:メリル・ストリープ/ヒュー・グラント【あらすじ】ソプラノ歌手になる夢を追う、ニューヨーク社交界のトップ、マダム・フローレンス。彼女の歌唱力には致命的な欠陥があるが、夫シンクレアは妻のために献身的に立ち回っていた。そんなある日、フローレンスは世界的権威のあるカーネギーホールで歌うと言い出すが……。【見どころ】① マダムの音痴っぷり。② 富豪の力。③ 夫の献身的な支え。④ マダムの夢。⑤ 爆笑コンサート。⑥ 実話を基にした作品。【感想】壊滅的な歌唱力を自覚していないマダムが、お金の力でコンサートを開いてしまう。しかも舞台はあのカーネギーホール…。そりゃ笑うよ。表情も歌声も面白すぎるもん。選曲も絶妙だし、あの衣装はぜったい狙ってる。一瞬、ニワトリのモノマネにも見える。本人がシリアスなのが皮肉でちょっと哀愁もある。マダムがピュアだから自然と応援したくなってくる。ラストには感動が滑稽を追い越す。全ては夫シンクレアの献身的な支えがあったから。彼の行動を見ているとマダムを心から愛していることが伝わってくる。彼が居なければマダムも夢を持ち続けることはできなかったし、コンサートを開くこともできなかった。素晴らしい歌声に感動する映画はあっても、下手クソな歌声に感動する映画はそうそうない。エンドロールの歌唱には愛着すら覚えた。メリル・ストリープの見事な怪演。あんな下手に歌えるのは尋常じゃない。ヒュー・グラントの紳士的な立ち振る舞いも素晴らしかった。#映画 #UNEXT #ブラックコメディ #マダムフローレンス #音痴