『マウス・オブ・マッドネス』保険調査員トレントは、失踪した人気ホラー作家サター・ケーンの捜索を依頼される。地図にない町にたどり着いた彼は、現実と虚構の入り交じった世界に迷い込む。ケーンの本を読んだ者はみな、正気を失ってゆく。そして主人公もまた本を読んでしまう…ジョン・カーペンター監督が、敬愛する怪奇小説作家H・P・ラヴクラフトへのオマージュを捧げた作品。タイトルの“In the Mouth of Madness”も、ラヴクラフトの2つの作品“The Shadow Over Innsmouth”と“At the Mountains of Madness”から来ている。作家サター・ケーンはラヴクラフトそのものにも見える。どこからどこまでが虚構なのか、考え出すとキリがない。世界観はいい感じなのに、何かが物足りない。“愛”とか“命”とか“信仰”とか…守るべきものがあれば、もっと面白くなりそう。ラヴクラフトが好きな人ならぜひオススメしたい。でも欲を言うならクリーチャーをもっと映して欲しかった。エクソシストオマージュも一部あって、ちょっと嬉しかった。#GRAVITY映画部 #映画鑑賞 #UNEXT #マウスオブマッドネス #ラヴクラフト