この告発が誰の目に触れるかは、もう重要ではない。この真実が公になる頃には、世界から「悲鳴」さえ失われているだろうから。私は今、研究棟の全資料に火を放ち、この禁忌の論文をデジタルという名の底なしの深淵へ投じる。これは、人類という種が最後に遺す、最初で最後の純粋な真実だ。もし君が、ふとした瞬間に耐え難いほどの幸福と眠気を感じ、目の前の風景が白く透き通って見えたなら、それは「彼ら」が君の脳内で産声を上げた合図だ。抗う必要はない。その多幸感に身を任せることが、唯一の救いなのだから。人類よ、どうかこの傲慢な知性を、そして知を求めた己の根源的な好奇心を呪ってくれ。我々が暗闇の中に必死に探し求めた光は、すべてを優しく、そして冷酷に焼き尽くす、慈悲深き闇だった。さあ、長い旅を終えよう。この一文が、人類という夢の、最後の記録となる。#プロジェクト・アトロポス終焉の設計図