🟩 🟦 B O O K 🟦 🟩#読書の星 #小説 #ブラジル小説 #ベストセラーアルケミストパウロ・エコーリョ1988年出版1994年12月発行とても素晴らしいブラジルのベストセラー小説---------- その 2 ---------- 武装部族に捕まり、少年は風になることを約束させられる当日少年は砂漠と話をするどうやったら風になれるのか砂漠は 風が知っていると言う風は知らないという 知っているとすれば天だろうと言い凄まじい風を巻き起こす シマムが吹き荒れた天も風になる方法は知らないという天との会話で 天が愛について知らないと少年は突き詰める砂漠も風も天も、この少年に心を奪われている天は 全てを書いた手と話してみなさい と言う少年は全てを書いた手の方に向き直ったしかし、なにも話さないことに決めた彼自身が奇跡を起こせることを知ったのだ部族からも解放される少年は錬金術師とも別れピラミッドに到着する宝物を探そうと意志のままに砂を掘るそこに数人の影が近づいてきたまたしても持っていたものを奪われただがその盗人の一人が残した言葉は 宝物のありかだったその 宝物のありかとは、少年が羊飼いをしていた時に見捨てた教会だった最後は スペインに戻りたくさんの宝物を見つけ 砂漠からの風に運ばれてきた言葉に応える愛する女性のところへ オアシスへすぐに戻るとアラブのエキゾチシズムと砂漠が雄大で幻想的で、人間そのもの浮き彫りにするようだアラビアのロレンスの映像を思い描かせる読みながら、夢の中を歩いて行けそうな気持ちになれたすばらしい文章だと思う