回顧録 その4レース2日目。工場長の様子があまり良くない。前日寝れなかったと…まったくwレースがスタートすると予想通り横転車両が数台出たりなど、レースは荒れた。あと、富士スピードウェイの計時システムのトラブルもありレースが一時中断。これにより我々チームの燃費は一気に余裕になった。昨日も今日も優勝争いをするのは同じチームだった。しかし、僕には勝算があった。相手チームの燃費より僕のチームの方が優れていると情報を得ていたから。終盤同一ラップ内の優勝争いは最終ラップまで続いた。ドキドキハラハラしたがなんとか逃げ切れた。こちらのチームは最終ドライバーが社内ドライバーであったため、工場長にとって自分が作った車両で、自分の部下が走って優勝したのである。もうチェッカーを受けた時には目が真っ赤であった。それを見て僕もほんのちょっとだけジワっとしたwおめでとう!そして僕の体の中で何かがすーっと抜けて行った。僕も顔や態度には出さないが勝たせなればいけないというプレッシャー、僕だけではなく僕がアドバイスしてきた工場長にも勝たせなければいけないというプレッシャー。この2つが肩から降りたのである。終わった。そう思った。まぁレースは終わってもセブ島旅行はあるし関わりは終わらないわけだが、なんだろう卒業式を迎えた担任の頃の様な懐かしい気持ちになった。社長、監督、有名ドライバー、他にもたくさんの人が握手の手を差し出してくれた。みんなが口々に2月もお願いしますと。僕のギャラは決して安くはない。これが社長にとって費用対効果が高いと判断していただけたら、次も仕事をいただけるであろう。表彰式、工場長から一緒に上がろうよと声をかけられたが辞退した。勝った車両は工場長がセッティングした車両。僕は応援しただけだから。あー基本的なベースは僕の使ったものだけどwという事で僕は表彰式を下から見ていた。ライトを浴びているみんながとても眩しく見えた。良かった。レースの世界が好きだ。かといってレースって気軽にできるわけではない。それでも、そんな世界に呼び戻してくれた社長には心から感謝している。さて、今後の事はまだわからないけど、とりあえず今日はダラダラとしよう。と、思ってここまで駄文を書いてきました。読んでくれた人、ありがとう。そしていつも応援してくれる人達、今回来れない中でYoutubeライブをずっと見ていてくれた@ちゃーこ 。ありがとう。#ピットでこんなに良い食事が出たのは初めて。