核ミサイルが着弾するまでの19分間のシミュレーション地球には、世界を4回破滅させることができる量の核爆弾がある。もし突然ミサイルが発射され、迎撃に失敗したとき、世界はどうなるのだろうか。着弾まで19分しかないということも驚きだが、その中で多くの人がさまざまな判断を迫られる。一発のミサイルで1000万人の死が確定したとき、その報復はどの程度すべきなのか。平和のために必要なのは、降伏か報復か。ロシアや中国とはどんな交渉が必要か。人生最後の電話では誰に何を伝える?そもそも誰がなんの目的で発射したのかわからない脅威へのパニック。これは第三次世界大戦の前日譚とも言えるだろう。一発のミサイルで破滅しかねない地球は.ダイナマイトでできているような危うい存在だということが、派手な演出なく会話のみで伝わってくる。会話ベースの政治劇なのに、その難しさよりも迫り来る恐怖が勝り、本作の約2時間はむしろ短い時間のように感じた。#ハウスオブダイナマイト出所不明の核ミサイルがシカゴに着弾するまでの19分間を、危機管理室、安保副補佐官、国防長官、大統領、それぞれの視点で描いた物語。