『ディーバ』1981年/フランス/118分ジャンル:ロマンス・サスペンス・ミステリー監督:ジャン=ジャック・ベネックスキャスト:フレデリック・アンドレイ/ウィルヘルメニア・フェルナンデス/チュイ=アン・リュー【あらすじ】音楽を愛する郵便配達員の青年ジュールは、歌姫シンシアのアリアを盗み録りする。そんな中、ある秘密を告白したテープが、たまたま通りかかった彼のバイクに隠される。2本のテープを巡って、ジュールはパリの街で殺人犯に追われる羽目に……。【見どころ】① 空間も演出も全てがアート。② 個性的なキャラクター。③ シンシアの歌唱。④ 歌姫とファンのロマンス。⑤ 2つのテープをめぐる攻防。⑥ 交錯する複数のプロット。⑦ ミックスカルチャー。【感想】人気歌手とそのファンの恋愛なんて、連絡手段が乏しかった当時はあり得なかったのではないだろうか。しかもこの二人には人種・格差・年齢の壁もある。ちょっと非現実的、言い換えれば夢のある物語でもある。ロマンスに加え、テープの謎が明かされてゆくミステリーと殺し屋に追われるサスペンスが同時進行してゆく。スタイリッシュな空間と印象的な構図…アート作品のような美しい映像に引き込まれた。シンシアの歌唱も圧巻だった。非現実的要素が積み重なって全体的にファンタジー。テープ以外にもいろいろ謎があって、それが作品の輪郭を暈しているのかもしれない。なんとなく夢を見ていたような感覚だった。#映画 #UNEXT #フランス映画#ディーバ #ラブロマンス