6月28日【アスファルト・シティ】観ました。ニューヨークの新人救命士の物語。ベテラン救命士とタッグを組み日夜救急車で現場に直行するのだが舞台はNYのハーレム地区。ギャング、移民、ドラッグ、ホームレスと様々な問題を抱えた怪我人や急病人を相手に次第に主人公自身の精神も壊れていく。それにしても患者の態度がこうも日本と違うことに驚き。そりゃ米国で救命士付き救急車を1回呼ぶと15万円くらいかかるらしいから貧困層にとっては呼びたくても呼べなかったり素直に乗車出来ないってこともあるんだろうけどこうも感謝もされずに暴言や暴力が日常茶飯事だと人の命を助ける使命感も揺らいでいくし病みもするよね。まぁ日本の救急車は無料だからといってタクシー代わりに気安く呼ぶ奴がいるのも言語道断だけど。主人公の心の葛藤が徐々にエスカレートしていく様はまるでサスペンスやサイコスリラーを観ているかのようでもありシリアスさに拍車がかかる。ベテラン救命士を演じてるのはショーン・ペン。ずいぶんと渋くなりましたね。枯れた顔がちょっとだけシルベスター・スタローンに似てきたかも(笑)救命の話なので出血やショッキングなシーンもけっこうあります。全編引きずるような重さと暗さがニューヨークの雑踏と相まって観ていてしんどくなるような作品ですが最後に少しだけ希望があるのが救いです。こういうシリアスな映画も好きなのでなかなか見応えありました。#アスファルト・シティ #救命士 #ニューヨーク #ショーン・ペン #タイ・シェリダン