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ろびのわーる

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『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』

2018年/カナダ・イギリス/123分
ジャンル:ドラマ/ミステリー/サスペンス
監督:グザヴィエ・ドラン
キャスト:キット・ハリントン/ナタリー・ポートマン/ジェイコブ・トレンブレイ/スーザン・サランドン/キャシー・ベイツ

【あらすじ】
アメリカの人気俳優ジョン・F・ドノヴァンの死が伝えられる。しかし、死因は自殺か事故か、はたまた事件か謎のまま。そんな死の真相が、11歳の少年・ルパートとの100通以上にわたる秘密の文通の内容から明かされてゆく……。

【見どころ】
① 孤独な心を繋ぐ手紙。
② 2組の母子家庭。
③ 希望と絶望。
④ 早熟なルパート。
⑤ ドノヴァンの秘密。
⑥ 親子の絆。
⑦ 実力派揃いのキャスト。

【感想】
早熟で繊細なルパートに対し、ちゃんと理解しようとしない母親と不条理な現実。
でもその苦境のおかげでルパートはジョンとコンタクトを取れるようになったんだと思う。

ジョンにとってはたくさんのファンレターのひとつだったのだろう。でもなぜルパートの手紙には返事を書いたのか。

フィーリングが合う相手だと、お互いに分かり合えることを認識するのに多くの言葉はいらないことがある。
そしてやり取りを重ねることで、孤独感や母子家庭などの共通点にも気づき、理解を深めていったのだろう。

もしかしたら他の人間には理解されなくても良かったのかもしれない。

実は、僕もルパートと同じような経験をしたことがある。憧れの有名人との秘密のコミュニケーション…お互いに良き理解者であろうとする純粋で優しい言葉の世界。
あの頃はその経験だけでも生まれてきた価値があったと思えた。

ちなみにそのことは当時誰にも言ったことがなかった。ルパートも秘密にしていたら良かったのに。

終盤の親子のドラマが胸熱だった。
子役が良い演技をする映画はどれも良い作品だ。ルパートの少年時代を演じたジェイコブ・トレンブレイを讃えたい。
ルパートだけでなく、他の役者の演技も素晴らしかった。

ジョンが亡くなったことはとても残念だけど、彼の真実を知るルパートがいてくれて良かった。
でも亡くなってからちゃんと理解しようとする人が現れるなんて皮肉だね。

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