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からえふ
『ジョイランド わたしの願い』
パキスタンの映画がアメリカアカデミー賞にて初めてノミネートされた作品。
女性は家庭で家事をするものと望む仕事をさせてもらえない妻。
家父長制の社会によって、自由に生きることができない苦しさ。
そんな中、トランスジェンダーのダンサーが自分の思うがままパワフルに生きていた。
そのダンサーに次第に惹かれていく夫。
夫婦の間でのズレや溝がやがて大きく深くなっていく。
この3人は実は同じように苦しんでいるんですよね。
社会によっての差別や習慣などが原因で。
実は差別し習慣を押しつけている側も、気づいていながらも世間体や保身のためにやり続けているのです。
パキスタン政府は、この映画を公開禁止にしました。
監督、キャストたちが抗議してようやく上映することができたようですが、この舞台となった地では未だに禁止が続いているそうです。
結局のところ家父長制によって誰も幸せに生きられないと言うことです。
物語の終盤にとても大きな出来事が起きます。
そしてその後、この夫婦の出会いの回想シーンがすごく際立ちます。
社会によって自らが持っている権利をことごとく奪われてきた。
しかし、やはりどうしても譲れない権利を遂行する最後のその選択に涙が止まりません。
パキスタンのこの作品、必見です。
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