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るある

るある

あら、また親族増えてる。
#ゆかり #シリーズ #ご飯のお供 #兄弟 #親戚
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あゆ

あゆ

たまに食べたくなるお菓子🍭🍫
#たまに食べたくなる #お菓子 #シリーズ
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かひろ

かひろ

【コレ絶対美味いやつ〜シリーズ Part2】
皆さんおはようございます☀️
また食べたいなキャンブ飯🤤
#めっちゃ美味しい
#雰囲気
#シリーズ
#キャンブ飯
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_No name_

_No name_

《白ぃ箱庭て"唯一人シリーズ_β》

作詞データ_1
『無我』

歌詞で描く物語シリーズ。
彼は『何処』に辿り着くのか…まだ誰も知らない。
#作詞
#作詞家
#シリーズ
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ぴぃたん^._.^

ぴぃたん^._.^

ソフィー!!!!!!!
なんかないかなぁと漁っていたら
ソフィーのアトリエ2が!!!
あるやないの!!!!!!!!!!

PS4で1はやってとてもハマったのよ[ほっとする]
ふぁぁぁあ!?てなって、購入(*´ω`* )
やります!![大笑い]
#Switch #ゲーム #アトリエ #シリーズ
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うめごましお

うめごましお

やばっ、うまっ

はっ、こういうのが体重増加の原因か…

#食べっ子 #ギンビス #シリーズ 全部 #美味しい
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人の投稿でコラ画作る

人の投稿でコラ画作る

太き頃の自分のコラ画像#自分の顔 #コラ画像 #シリーズ #Part4
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カカ

カカ

世界一聞かれた曲
#世界一 #シリーズ



































NHK Eテレより
おてつだいロボ
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K(旧名きょう)

K(旧名きょう)

海外ドラマ
ER 緊急救命室

概要
24時間昼夜を問わずあらゆる急患を待ち受ける緊急救命室。
戦場さながらの生死のドラマが展開するハードな現場で、日夜奮闘する人間味あふれる登場人物たちが、様々な成功・挫折・恋愛・別れを経て成長していくヒューマンドラマ。
1分1秒、一瞬たりとも目が離せない究極の人間ドラマ 。
映画「ジュラシック・パーク」「タイムライン」などの原作で知られるヒット・メーカー、マイケル・クライトンが製作総指揮、スティーブン・スピルバーグ率いるアンブリン・テレビジョンが共同製作して誕生した「ER 緊急救命室」は、94年アメリカのNBC系列で放送スタート。
シカゴのカウンティ総合病院を舞台に、臨場感あふれる医療現場とそこで働く医師や看護婦たちの公私にわたる生活や人間関係リアルに描いた本作は、全米での放送開始以来、現在までの10 年間にわたってテレビ・ファンの圧倒的な支持を集めているロングラン・メガヒット・ドラマである。
「ER緊急救命室」と聞いて、まずイメージするのは病院を舞台にした医療ドラマだろう。しかし、「ER」はただの医療ドラマではない。
次々と運び込まれる患者たち、リアルな緊急治療場面、飛び交う医学用語、寝る間もなく駆けずり回る医師と看護婦たち、そして彼らが抱える個人的問題の数々…。これらが息つく暇もないほどのスピード感で次々と押し寄せる。
アクション、ドキュメンタリー、サスペンス、メロドラマ…。
あらゆる要素を兼ね備えた究極の人間ドラマ、それが「ER」なのだ。

#海外ドラマ
#シリーズ
#オススメ
#ひとりごとのようなもの
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K(旧名きょう)

K(旧名きょう)

海外ドラマ
CSI:科学捜査班

概要
『トップガン』『アルマゲドン』など数々のヒット作を生み出すジェリー・ブラッカイマープレゼンツの全米視聴率No.1ドラマ。
欲望が渦巻く街・ラスベガスを舞台に、その市警察にある科学捜査班(CSI=Crime Scene Investigationの略)所属の捜査官たちが、最新科学を駆使した捜査技術でさまざまな凶悪犯罪を解明していく姿を描く。
人間的な魅力にあふれた捜査官たち、そして全米各地の警察やFBIも使用しているという本物の“科学捜査”の最新テクニックを毎回1時間の中に凝縮させた傑作ドラマ!
1話完結の物語なので途中からでも楽しめるうえに、続けて見れば見るほど深いドラマが楽しめる、すべてのジャンルを超えたエンタテインメントだ。

#海外ドラマ
#シリーズ
#オススメ
#ひとりごとのようなもの
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沾

飲めなくなった
#ゆるいイラスト #イラスト #シリーズ
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カカ

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世界共通の疑問
#世界一 #シリーズ






































































牧野ステテコ今何してるの





















#
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カカ

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世界一似ているモノマネ
#世界一 #シリーズ #東海オンエア
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カカ

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この世で一番面白くない言葉
#世界一 #シリーズ











ほんとに引くわーおもんなすぎ





























「俺人狼!まじで」
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カカ

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この世で最もデートスポットなスポット
#世界一 #シリーズ





























知らんよ?
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カカ

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世界で最も「え?」なこと
#世界一 #シリーズ









































この度田端に入団し、4回まわってにゅ。
入籍します。あー薩摩に出かけよう。
まっさらなドジョウにバンクシー。











「え?」

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K(旧名きょう)

K(旧名きょう)

海外ドラマ
24 -TWENTY FOUR-

概要
架空の政府機関「テロ対策ユニット」(CTU)ロサンゼルス支局の捜査官(シーズン1〜6)ジャック・バウアーとテロリストとの戦いを描く。
作中、物語はリアルタイムで進み、1話で1時間の出来事が、1シーズン全24話で24時間の出来事が描かれる。

#海外ドラマ
#シリーズ
#オススメ
#ひとりごとのようなもの
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カカ

カカ

世界一面白くない絵文字
#世界一 #シリーズ





































🕣
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カカ

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#世界一 #シリーズ
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マッチ

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#夢を叶える ゾウ🦣
#シリーズ
こんだけ2週間で読めるだろうか❓😅
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トイレの神様

Kana Uemura

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ken

ken

オススメ映画シリーズ(5)
幸せのちから(2006年作)

1980年代、サンフランシスコに暮らす医療機器のセールスマンの男。大切な5歳の息子のため懸命に働く彼だったが、不況で仕事は思うようにいかず、家賃の支払いもままならなかった。やがて愛想を尽かした妻に去られ、立ち退きを命じられてしまう。幼い息子と自身のために一念発起。証券会社に転職し、成功を掴むべく奮闘する。

ここから見てのお楽しみ
親子の波瀾万丈な姿にきっと涙してしまうことでしょう。
ぜひサブスクでご視聴ください#オススメの映画 #シリーズ #幸せのちから #泣ける映画
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A Father's Way

Seal

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あやめ(路傍の詩人

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#長文 #執筆 #ファンタジー #シリーズ

《吸血鬼の生活日記 15編》

「ローラさんのお付の方ですよね。私はニノ・ディミトリと言います」
そんな風に、親しげに話す青年の「ローラさん」という響に、俺は既視感を思いながら首を傾げる。
「ほら、検問に居た衛兵ですよ!!となりのコイツは私の後輩でニーテンです!」
青年の気さくな言葉を受け、俺は右の彼を見る。今は鎧を着ていないせいか、不思議な違和感を覚える。けれど確かにニータ…ニーテンだった。

「すまないが、人違いではないか?俺はローラという名前の女性を知らない」
俺はすっとんきょうに惚ける。
「アハハ、やはりこういう話し方をすると戸惑ってしまいますよね。では…、慣れないことをすると足を救われることになりますよ、今みたいにね。おかげで貴方が本当にいい人だということが分かりました」
それを言い終えて「でも、せっかくの機会ですから今のような話し方はやめましょう」と付け加える。

続いて右の彼、ニーテンが口を開く。
「私たちは衛兵、つまりボーンであり捨て駒です。それでも傭兵である前に人間ですから、福利厚生は必要なんです」
ニーテンはそこまで言うと、談笑している老人の方に目をやってから言葉を続ける。
「入り口のおばあさんだったり、あぁいった人たちの人情に触れたり、この銭湯のような施設を利用できることが、私たちの楽しみなんです。命を掛けているからって、特別なことは何も必要じゃないんです」
それを言い終えると僅かに長い瞬きをしてから、ニーテンは言葉を繋げるのだ。
「私たちの村はそういう温かい人間の集まりなんです」
随分と長かったけれど、彼の言葉は―確かに温かかった。
「こんな感じで、ニーテンはお喋りなところが欠点ですけど、たまには良い事を言うんですよね」
そう言ってニノは、ニーテンの言葉に繋げながら左手のひらを使って全裸であるニーテンの背中をバシバシ叩く。朝のローラのように。
苦笑いを浮かべているニーテンを尻目に、ニノはこちらを向いて爽やかな笑みを浮かべる。
「今、ローラさんみたいって思わなかったですか?」
俺が図星を突かれて口ごもると。
「そうなんですよ。ニーテンの背中を叩いてからかうのは、ローラさんが始めた恒例行事なんです」
それを言っているニノの横でニーテンは鼻から息を漏らすようにしみじみと笑う
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あやめ(路傍の詩人

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#長文 #執筆 #シリーズ #ファンタジー

バグが起きないことを祈って!

《吸血鬼の生活日記 ③》

生活日記、このタイトルは「非日常も生活のウチ」というジャブを込めたタイトルなんですよねは。

これからは、読者の誰もが予想もできなかった展開になっていくと思います。
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あやめ(路傍の詩人

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#長文 #執筆 #シリーズ #ファンタジー

《吸血鬼の生活日記 14篇》

とある大きな漁村の西地区――そこにある銭湯の大浴場、公共の娯楽として無償で提供されているそんな大浴場の一角である洗い場に、吸血鬼である俺の姿があった。

吸血鬼は死人である。しかし元人間だからなのか俺が特別なのかは俺の知るところにではない。
なぜなら俺が吸血鬼になってから、過去に出会った全ての吸血鬼とは話し合うまでもなく拳で語り合うのでもなく、そして一方的に始末する結末を終えている。
だから、全ての混血の吸血鬼がこうであるかは知らないが、代謝が存在しないとではなく代謝が限りなく遅いのだ。

そんな俺の身体は、100年以上水浴びもしていない。2人の老人と2人の青年を尻目に、俺は身体を洗う。
掛け湯は、貯めてある井戸水を使うか、湯船の浴槽に貼ってある脇湯を使うか、という贅沢な大浴場だが。俺は自身の身体に汗と垢で堆積した塵やホコリに返り血を、脇湯でふやかして出来たヌメヌメとした物を擦りながら徐々に剥がしてゆく。

そんな作業をするウチに、体感で30°ほど日時計が回った時間が経過していた。
洗い残しがあったかもしれないが、たぶんあったと思うが良しということにしておいた。
結局のところ、汚れを流すというよりも、凝った身体を自身で揉みほぐすような、そんな感覚に近いものがあった。
湯船につかることは、気が向かなかったので"諦め"ておいた。

浴場から、人々が着替えなどをする男湯の踊り場に上がると、そこには向かい合って椅子にすわりながら談笑する老人と、片方を床に寝そべらせて身体を揉んでいる2人の青年がいた。彼らは浴場に居た他の客のようだった。

俺が浴場から上がったところを、まず老人の2人が横目で気づく。そして会話を続ける。
次に青年の2人は、身体を念入りに揉むことにやや夢中になっていたところ、老人に遅れをとって同時に気づく。
2人の青年は片方が寝そべった片方に手を貸して立ち上がらせ、2人歩調を揃えて小走りで俺に近寄る。

「ローラさんのお付の方ですよね。私はニノ・ディミトリと言います」
そんな親しげに話しかけてくれる青年の「ローラさん」と言う声に、俺は既視感を思いながら首を傾げる。
「ほら、検問にいた衛兵ですよ!となりのコイツは私の後輩でニーテンです!」
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あやめ(路傍の詩人

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#長文 #執筆 #シリーズ #ファンタジー

前投稿ではその必要がないのに、自分の痴態を自分で暴露したのですが。それは何故かと完結に言うと、僕がそういう性格だからです。

それでも、それはそれとして失敗と趣味は割り切って、投稿は続けます。

《吸血鬼の生活日記 まとめ②》

馬鹿と天才は紙一重。とりわけ僕は両方の面を持っているようです。

別件での僕の中の後悔はまだ消えようもありませんが。それでも読んでもらえたらと思っての投稿です。
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あやめ(路傍の詩人

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#長文 #執筆 #フィクション #シリーズ

《吸血鬼の生活日記 13篇》

「それでも!!!…それでも、お前のように人を思いやれる人材を、私は欲している!」
ローラは、男の喉もとに噛みつかんとばかりに言葉を連ねた末に、男を歓迎したのだった。
そして男は、その顔に涙を溢れかえらせ、膝から崩れ落ちる。
それは凛々しく、それして気高い。それは勇姿といって違わないほどの威厳だった。

それを目撃した民衆は、もれなく感嘆の喝采をあげたのだった。
「やっぱり何度見てもローラちゃんはすごいね〜」「小さいのにすごい…、たまにしか見れないことが、唯一惜しいねぇー」
そんな風に感慨深く声を漏らす人々もいた。

そんな民衆を傍目に、ローラは両手を腰について胸を張りながら口をひらく。
「さ〜ぁさ〜あ!見世物じゃあないよ!!散った散った!」
一帯をすべる声が、スズメのように愛らしい声が響き渡る。
「なぁ兄ちゃん、なんていうんだ?よかったらこの村の兵士になってくれないか?」
ローラは男にそう声をかける。

それから「すまないが、アイツの手続きを見送ってくるから、先に済ませておいてくれ」とのことで、村に東西南北の4箇所しかない銭湯の西地区『湯の松屋』という、異国の言葉をめちゃくちゃに組み込んだ看板を立てている銭湯へ入る。

入り口では、通貨の支払いについて困りあぐねていたところ。
「この街のお風呂屋はサービスだからね。毎度気にしてたら、いい湯が冷めちゃうよ」
なんて、見張り番のおばあさんに言われてしまったものだった。
黒いローブに黒いフードを被った。言うなれば不審者と間違ってもおかしくない風貌の俺に、おばあさんは声をかけてくれたのだ。
「あはは、ただ一見さんはみんな同じ顔をしてるからね。でもねこの歳になると、人の見分けが付かなくなるものさ」
そう言って温かい笑顔を浮かべるおばあさん。その笑顔を見ただけで、俺は慣れない土地への緊張が取れた気がした。

行く道は勿論、男湯だ。
浴場に居たのは小太りの男が2人。吸血鬼の頑丈な肉体ほどではないが、精巧な筋肉を身にまとう若い男が2人。談笑をしていた。
それを尻目に俺は身体を固形せっけんをつかいながら念入りに洗う。百年ぶりだからか、身体の黒い粘りが取れるまでに体感で日時計が5°ほど傾いたであろう時間が経過していた。
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あやめ(路傍の詩人

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#長文 #執筆 #フィクション #シリーズ

《吸血鬼の生活日記 まとめ①》
どうも、昨日からセミプロ小説家を名乗らせて貰ってまいす。あやめといいます。

あながちウソでもないと自分では思っています。
それは、僕は一般的な大学生が足元にも及ば……。

コホン。…せっかくの初のまとめなので挑発的な言動は控えめにしようと思います。

というわけで控えめに言って、吸血鬼物の感動系長編シリーズ。読んでもらえたら人生が変わるかも、しれません。
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あやめ(路傍の詩人

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#長文 #執筆 #フィクション #シリーズ

《吸血鬼の生活日記 11篇》

俺はローラの偉大さを知った。
ローラはその人格によって、おそらくは多くの人を救ってきたのだろう。それはどれだけ、この村の人々を勇気付けただろう。それはきっと人間を辞めてしまった俺には、計り知れないのだろう。

この村は漁村である。が、過去に見たことが無いほど、色彩豊かな食事をしている。
更に中心部には『村』とは名ばかりな、それぞれの店が看板を掲げる大きな市場があり、流通している木製の通貨によって取り引きを完結させることができる。
そんな市場で商売を営む人々は、自然な笑顔をもって活気を出していた。

ある場面では「ローラちゃん、久しぶりぃ〜!てまぁ、久しぶりじゃないことなんて無かったっけなっ!」と馴れ馴れしくも親切心のある冗談を言うおじさんだったり。また違うトコロでは「なに?その黒いローブのお兄さん、そういえば最近になって可愛い女の子を誘拐する。という黒い服の男が出没しているらしいわよ?まぁ、それが行為なのか好意なのかは知らないけどねぇ?お兄さんのことじゃないからね?」などと冷やかしを前面に出したジョークを言ってくれるおばさんなどがいたのだった。

続いて、俺は村をローラに案内されながら徐々にローラの常用している仮住まいに向かっていた。
この村で出会った人々は、ローラが実力で築いた平和によって支えられているのだと。そう思えばこそ感慨深いものがあった。

大きな、と言えるほどの大きさは無いが、8部屋ほど完備している居酒屋を兼ねた宿で、最奥の扉を開けた部屋。もはやローラの私物と化していた。
入門の時ローラは「70日ほど早かった」と言っていたが、この部屋は塵ひとつとして積もっていなかった。私物だらけ、転居する気を感じさせないこの部屋を、宿は掃除していたのだ。
こんなところにまで、ローラがどれほど村に貢献をしていたかが伺える。『人間は情が深い生き物』俺は自身が人間であった事を思い出しながら、それを忘れていたコトを思い出す。

「そうだティネスよ。今から私は日記を書くのだ。長くなるから先に銭湯に行っていてくれ」
ローラは机に近づき、引き出しを開けながら言う。
「私は帰ってきたら直ぐにコレを書くと決めているからな…後で行く」
と続ける。
言いながらある1冊を手に取るのだ。
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#長文 #執筆 #フィクション #シリーズ

《吸血鬼の生活日記 10篇》

「どうぞお通り下さい」
もう一人の兵士は強ばった表現でそう言った。
その表情は、人間も正に十人十色であることを証明していた。

中に入ると、木造の家が細かく切り出された石の高い弊と共に出迎えてくれた。
幸いと言うべきか、検問をする来人は最後だった為に「お通し」下さった兵士が街案内を兼ねて警護してくれるとのこと。
『実に"有り難い"配慮だ』
兵士は俺の間にローラを挟んで歩みを進めながら「私はニーテン、ニータと読んで下さい」そう言いながら喉仏に人差し指から薬指の3指を突つきながら「なにぶん、私は両親には誇りを持ちながらも家系にはあまり誇りを持てないもので、家名を名乗ることはご容赦ください」
ローラを挟んでいるからか、ニータは平静を装って顕著に話している。

「まず最初に紹介したいのは、先ほど通過した石造りの弊で囲まれた木造建築は、吸血鬼を対象とした待ち伏せて確実に数を減らす為の建造物です。有事には重要な場所となる為に外部から近い位置に造られています」
その落ちついた言いぶりに、俺は慌てるような驚きを覚えた。
そんな俺を尻目に、そこまで言いきったニータは伺いを立てるようにローラに向けて目配せをする。
「無論、許す。お前も私の扱いが慣れてきたではないか!」
ローラはガハハと笑いながらニータの背中をバシバシ叩く。当のニータは、鎧の上からの攻撃だというのに、やや踏ん張りながら困った顔をしてうつむき加減で苦笑いをしている。ローラはそれ程までに、細腕ながら怪力なのだ。

どうやら、ニータ曰く。この漁村完全に要塞化されているらしい。
至るところに吸血鬼の弱点を着く為の仕掛けかわ成され、そしてそれを俺に教えてくれたのは、他でもないローラが信頼をしているからだとか。

この村でローラの人柄を知らない人間は誰一人居らず、またローラの実力を知らない人間は誰一人として居ない。それはローラ自身が過去に上げた武勲がそれを証明している。らしい。
だからこそ兵士たちは皆、俺に対しても敬意を払う。
ローラを敬って慕うことが、この世界の中で村の治安を安定させている大きな一因だと。この村に住む人々が証明していた。

昨夜、出逢ったばかりの彼女だが…その存在の大きさに、俺は息を飲まざる追えなかった
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#長文 #執筆#フィクション #シリーズ

《吸血鬼の生活日記 9篇》

「お前、ジョークのセンスはないよな」
俺はぶっきらぼうに言った。
「失敬なっ!」
そう言って笑うローラの笑顔は、黄金色の朝日によって橙色の髪が反射して月のように煌々と輝いていた。

そんな会話をしながら、やがて関所の門の前まで列が進んでいた。
検問をする兵士は全身を鎖帷子で包みその上を胸当てに肩当て、鉄甲と腰鎧――それに兜をそれぞれ部分的に。あの山賊よりはマシと言った具合だが、しかしそれだけだった。
というにも、検問をしている兵士は脚部の甲冑を着けていなかったのだ。

「ローラさん、今回はいつもと比べて短期間でしたね。失礼ですが、お連れの方とは珍しいですね」
検問兵は「ローラさん」と親しみのある二人称を使い、敬語を使って誠実なほど丁寧な口調で社交辞令の含められた台詞を述べた。
「確かにそうだな、そうして考えてみれば70日ほど早かったな」
ローラは慣れた口調で落ち着いた会話をする。
「コイツは訳あって名前を伏せなければいけないのだが、私が保証する。悪いやつではない」
続けて、俺にとって不利になる情報と一緒に有り難いことを言ってくれた。
「そうですか…ローラさんのお人柄は存じ上げていましたが、このような日が来るとは想像だにしていませんでした。失態をお詫びします」重ねて「この件は村長ならびに衛兵長ー部隊士官等々にお知らせする条件で、此処をお通しすることができます。よろしかったですよね」
動揺を抑えたように淡々と言葉を重ねるこの兵士は「衛兵」と言っていた。具体的な数は定かではないが、それは組織が存在することを意味していた。
「信頼してくれて感謝する。私はこの恩を死を閉じても忘れないだろう」
淡々と、しかし坦々と。過剰とも思える言葉をしっかりと積み重ねていくローラに、俺は言葉を失った。同時に、その彼女の横顔に凛々しさを思った。
「そんなら大それた言葉、身に余る光栄です。このわたくしにはこの程度のことしか出来ず、不甲斐ない思いです」
会釈というには深く…けれど慕情と敬意の他に、親しみも感じるような『ゆるり』と兵士は頭を下げたのだった。
ここまで沈黙を貫いていたもう一人の、先程までローラが話していた兵士の横にいた兵士が俺に近づき「どうぞお通り下さい」と強ばった表情で言ったのだった。
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#長文 #フィクション #執筆 #シリーズ

《吸血鬼の生活日記 8篇》

「お前のせいで、村一つが壊滅しても知らないからな」
ため息を吐くように言葉を告げた。
それは俺の過去の経験が脳裏を何度も過ぎり、喉のところで言葉を掻き回し、替りに出来きてしまった言葉。今の俺が発することのできる最大限の賛同の言葉だった。

「勿論だ。期待していたまえ!もちろん協力してくれるな?」
そんな俺の心境など知りもしないローラは、自信満々に意気揚々と肯定し――同時に聞き捨て成らないセリフを言った。


それは左翼を見渡せば果てのない海の見える、馬房策に囲まれた漁村。
馬房策はどんなものかと見てみれば、雨風に晒されて劣化した棒と――新たに切り出した木を村の内側から結び付けて補強したような、簡素なようで年季の入った有り様をしていた。
「いや〜ティネスが、ティネスが?!あははっ何度聞いても笑っちゃうな〜〜!」
村の通過の為に人々の立ち並ぶ列の最後尾に、脳天気で陽気な声が響き渡る。
馬に重荷を背負わせた商人や、かなりの長さになる大木を馬車に積ませ入門を待つ大工らが後ろを振り返る。そこには、日の出に照らされて綺麗な橙色の髪を黄金に輝かせた少女と――黒のローブに身を隠した5尺ほどの男が立っていた。
「黙れ…!」
イラ立ちのこもった声で、わずかに制するように"俺"は言う。
「…ホントにティネスって面妖だよね〜、姿形も影だって操れるだから。伝説に聞く影の支配者も伊達じゃないんだね」
今度はお互いに聞こえる程度の大きさで、しかしローラは言いたいコトを赤裸々に言ってくれた。
「反射率…の操作とか?言ってたけど、見る分には本当にただの麻布だよ」
したり気に1人で会話を続けようとするローラに、俺は後悔を覚えた。
「…俺はこんなに無警戒だっただろうか?」
呟く俺。暢気が移ったのだろうか?世間話の途切れ目を埋める容量で、俺の吸血鬼としての力を話してしまったのだった。
「変幻自在?性質操作?それは面妖極まりないね。私が命拾いをさせてあげたワケだよね、感謝しなよっ!」
それで冗談のつもりだろうか?けれどもその言葉は、俺の人間と違う異質さを受け入れるという意味合いが込められてもいた。それに俺は息を飲む。
「お前、ジョークのセンスは無いよな」
そして、俺はぶっきらぼうに言うのだった。
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《吸血鬼の生活日記 7篇》

ローラと名乗った少女は言った。
「私は八極拳を鍛えている。ほぼ我流だ…よろしく!」
と、ローラは腰をそって胸を張りながら5寸ほどの手を差し出してきたのだ。
握手を求めるその手は武術のせいか、女性のものにしては皮膚が丈夫に厚くなっていて、しかし同時に長細くもありそこから女性らしさを垣間見ることができた。
「村へ向かっていると言ったな、俺に村を襲わせる訳ではなかろう?殿(しんがり)を務めているとも言っていたな」
俺は、差し出されたその手のひらを極力ふれる程度の力加減で包み込みながら話しを続ける。
「ありがとうな、ティネス。あぁ言ったな、私はティネスに村の人たちと仲良くなって欲しいんだ」
ローラは歩みを再開しつつ、それが当然であるかのように――当たり前の行いの1つでもあるかのように。さらりと言ってのけたのだ。
「自分が何を言っているのか分かっているのか?」
歩調を合わせながら、俺は当然の疑問をぶつける。
「あぁ言った。人間と吸血鬼の違いなど、肉体の有り方以外にはない。私はそう考えている、推察するところ…ティネスもそうだろう?」
ローラは俺の疑問を肯定すると、まるで旧友と認識を擦り合わせるように坦々と理路整然に意見を言って述べる。
俺は呆れかえりながら言い放つ。
「俺は人間を"食糧"だとしか思っちゃいない。共存はできない」
それはそう、俺が吸血鬼になったその日のように――。俺は思い出しながら、やや感情的に言葉を告げた。
「いやできる!私は人間性を失ってはいないティネスのような吸血鬼となら共存できると信じてる!いや"君の瞳"を見た時から、それは確信できている!」
"彼女"はまたも坦々と、そして俺に呼応するうに感情的になりながら猛々しく言ってのけた。
呆れて物が言えないとはまさにこの事だ。俺は過去の経験を鑑みながら落胆する。しかし同時に、ローラの覚悟と自信―その頭脳に感心を持った。そしてローラの"理想論"に乗ってあげようと思えた。

「お前のせいで村一つが壊滅してもしらないからな」
ため息を吐くように言葉を繋げた。俺はこんな言い方しか出来なかったのだ。
「勿論だ。期待していたまえ!もちろん協力してくれるな?」
自信満々にそう言うローラは、聞き捨て成らないことを言っていた。
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《吸血鬼の生活日記 6篇》

私の両親は私が物心つく前に死んだ。そして死んだ理由も死因すら誰にも教えてもらえなかった

私を引き取ったのは金使いの荒い叔母と倹約家の叔父。曰く、叔父は愛を欲したらしい――曰く、叔母は裕福に暮らしたかったらしい。
利害の一致した2人は、交際をしないまま結婚したらしい
実父の兄であるらしい叔父は、余分なものを食べず使わずしかし労働をして最低限の暮らしでお金を溜め込み。母はその金で酒と賭け事に溺れていた

当然、2人の間には喧嘩が絶えなかったが――しかしイエス・キリストは離婚を許さなかった。
当然、私の食べる物などある訳もなく。当然のようにパンをくすねる毎日
一日…また一日、失敗する度に逃げる技術を磨いてく毎日に。素早く細やかに、そんな動きが得意になった
しかし、生きる為には潮時などは気にしていられなかったのだ――。私は捕まった

「そこで出会ったのが、強いクセに――だからこそなのか?…と に か く!変人なんだよ」
私は、名も知らぬ吸血鬼にそんなことを話していた

それは、私が何の気なしに足を向けた。定住地への帰路だった
「…そうなんだな、"出逢い"というやつだ――――俺もあった」
吸血鬼は、そんな引っかかりのある文言を言いこぼす。思わず――
「なぁ、お前の名前はなんて言うんだ?」
それは、私に吸血鬼へ対しそう問わせるには充分な言葉のように思えた

「………」
吸血鬼は天を仰ぐように瞳を空へ向ける。それは考えを巡らせているのだろう
私は息を飲んで"彼"の判断を待つ
「…ティネスだ、北から来た。充分だろ?」
彼は絞り出すように言った。そして、やや不機嫌に捨て台詞を残す
「ありがとう!私はローラだ、ローラ・ホープ。ファーストネームは何故かアンダーという。これからは家族だな!よろしく」
私はいつも通り、凛とした表情で誇らしげに名を名乗る。そして、彼の――ティネスの敬意に感謝を示す
私の声はみんなからよく、可愛らしいスズメのようだと言われてしまうのが少しだけコンプレックスなのだ

私は言葉を続ける
「私は今向かっている、この近くの村の殿(しんがり)を務めて日々、八極拳を鍛えている――ほぼ我流だ」


『やはりこの娘は、おかしい』
俺は自然とそう思えた。
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あやめ(路傍の詩人

あやめ(路傍の詩人

#長文 #フィクション #執筆 #シリーズ

《吸血鬼の生活日記 4篇》
※初見の方は1篇からお読み下さい。

その小さな人影は、俺の頭上を取り側頭部へ回し蹴りを喰らわせたのだ。

―――所詮、ガキの身体で行使された代物。そんなものに、吸血鬼の肉体が損傷を受けることなど有り得ない――そう思えていたのはこの瞬間が"最期'だった。
その蹴りによる衝撃から、俺の首の皮はまさに皮一枚で繋がっているような感覚になるほど激しく"千切れた"のだ。
吸血鬼の身体は丈夫なだけで、作りは人間と変わらない。二足で二腕、そして五感があり脳が四肢を操っている…。
だがその瞬間だけは脳から身体を伝う頸椎(けいつい)が断裂していたのだ。これが夜でなかったら死んでいた。

俺の首は、果てなく黒い物体により身体と繋がり接続される。
その時、俺は敗北を知った。
屈辱を感じる――怒りが湧き上がる。それははけ口を求め、遂に明らかとなったその人影の正体を睨む。

この時期はすでに夜の長い季節に移変わろうという時だった。故に夜が深くなるのは早かった。
だが、吸血鬼の目で見る少女は実に綺麗な顔立ちをしているのが分かった。

幼児のようなあどけなさを、その輪郭が示しているようであり。その髪は、どこまでも透き通った橙色で、太陽に当たっていたならば綺麗な黄金色を放っていたであろうほどのその毛先は、キメ細かく柔らかな曲線を描いて頬の横に収まっている。

そして俺は硬直した。
なぜならばその少女はこちらを見つめていたからだ。少女を睨んだ俺の瞳を、視観し観察するように見つめていた。
そんな少女の瞳には、まったくと言っていいほど敵意を感じなかった。それだけで俺は、"何処か'やっと救われたような気持ちを抱いた。

続いて少女は、めいっぱいにつま先で小さな身体を伸ばし。棒立ちのまま硬直している俺の頬に触れる。
すでに300年以上の間、生気を失い冷たくなっている俺の肌を――包み込むように撫でながら、少女は口元を緩ます。そして納得したように頷きながら唾を飲む。

やがてつま先立ちを解いて腰を曲げて少し屈んだ少女は、美しく感じるほど綺麗に背筋を伸ばす。
「ねぇ、相棒になってよ!」
そう言った少女は、ニカッと目を細めて満面の笑みを浮かべていた。
それは―それだけで俺はどこか生気を取り戻した気がした。
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あやめ(路傍の詩人

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#長文#フィクション#執筆#シリーズ

《吸血鬼の生活日記 3篇》


それは旅路―陽の光が完全に落ちた刻、街へ行く為の山々を迂回する道でのこと。目測にして1里ほど…山から谷へと続いている、牛の化け物の角のように曲がってないる斜面を下った辺りに、まるで馬にでも蹴飛ばされたかの如く無造作に倒れている山賊が見えた。
獣の皮に鎖帷子を被ったその残骸は遠くから見ても13個はあるように見える。しかしさらに凝視すると、間伐によって作られたであろう切り株に悠々と座る小さな人陰が見える。そして久しぶりに"交遊"関係を図ろうと思い立つ。

俺は頬に笑みを浮べながら、ひたすら走る。それは自らを覆う大気さえも置去りにしながら。
数秒後、しかし肝心な人陰の正体が見当たらない。そこで、仕方なく転がっている骸の首元へ大口を開けて牙を突き立てるというその時。

その骸は眼球を失っているようだった―。
それは刀剣や槍、馬を倒すモーニングスターのような武器によるものではなかった。先に挙げた道具であれば有るであろう傷がなかったからだ。キレイに潰されている…、それは素手によるものだ。
それと同時に、山賊によるガサツで不健康極まりない不愉快な臭いではなく、また別にあるソレに気づく。そう、例えば日常的に泉で返り血を流しているような匂い。

その匂いに鼻を傾ける――、それは山林へと続く木々へ向っているようだった。そして当然だがその匂いは濃い。遠くへは行っていないことが分かる。

俺は冷淡な足取りで木々を避け、匂いの持ち主の元へ足を進める。
事が起きたのは3つほど大木を越えた時――匂いが途絶えた。正しくは匂いの線が終わっているのだ。一見して匂いを消したような痕跡もない。この場にいるハズの匂いの主がココには居ない。
否、居たのだ。
木影、日の沈んで既に暗くなった木々の更に暗い木の影…。
とは言っても俺は吸血鬼なのだから夜目どころか昼間のように見えているはずの俺は…どころか匂いを辿ることの出来る俺が、その人影に気付くことが出来なかったのだ。

そしてその人影はその小さな身体を畳む様に屈んでいたその体勢から、恐るべく瞬発力によって高さにして7尺はある俺の身体を飛び越え、そして頭上取ったのだ。
さらにそれはいつの間にやら行っていた胴体の回転を駆使して俺の側頭部を脚の甲によって強打する。
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